ボルグワーナー、クライスラー・パシフィカ・ハイブリッドに高性能クラッチを供給

電動とガソリン駆動の組み合わせに対応
ボルグワーナーは、FCA US社初の量産されたプラグインハイブリッドであり、業界初のPHEVミニバンである2017クライスラー・パシフィカ・ハイブリッドにスプラグワンウェイクラッチを供給することを発表した。

走行モードに応じて、ボルグワーナーのワンウェイクラッチは、二次モーターが電気を発生させ、また、トラクション駆動モーターと一緒に作動し、差動装置を介して前輪にトルクを伝達する。

ボルグワーナー、トランスミッションシステムの社長兼ゼネラルマネージャであるRobin Kendrick氏は、次のように述べた。
「ボルグワーナーのワンウェイクラッチは、このPHEV設計において不可欠な役割を果たし、ミニバンが電力との組み合わせで最大84 mpgを達成するのに役立っています。我が社の実績のある技術を革新的に使用することで、効率を向上させ、期待される性能と燃費をドライバーに提供します。我々はこの画期的な設計に我が社の技術が貢献したことを嬉しく思っています。」(プレスリリースより引用)

高効率で燃費向上
ボルグワーナーのオールワンウェイクラッチは、オール電気での作動時に、トラクション駆動モーターと二次モーターの両方でトルクを発生させ、加速と性能を向上させる。そして、ガソリンエンジンが車両に動力を供給する時は、ワンウェイクラッチが自由に回転して二次モーターが発電を行い、バッテリーと燃費を改善する。

このクラッチは、さまざまなトランスミッションに対して、優れたかみ合い性能と高い効率を提供している。また、幅広いサイズ・パッケージ構成・トルク容量に対応しており、顧客の仕様に合わせて最適化された材料や形状、加工を備えている。

ボルグワーナーは、高度な排気ガス再循環モジュール・サーモスタットバルブ・静音エンジンタイミングチェーン・可変カムタイミング技術・可変力ソレノイドなど、FCA US社のV-6ガソリンエンジン「Pentastar」に向けて、エンジン効率を高め、燃費を向上させ、排出量を削減するように設計された様々な技術を提供している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/