GKNドライブライン、eDrive生産増強のためにイタリアの生産施設を拡張

主要自動車メーカーのeAxleなどを生産
GKNドライブラインは1日、新規および既存のOEM顧客による電気およびハイブリッド車両プログラムへの需要増加に対応するために、イタリアのブルーニコにおいて、ヨーロッパ向けeDriveの生産施設を大幅に拡張すると発表した。

同社は、現在の11,000平方メートルのフロア面積を60%以上拡大し、主にeDrive生産に特化した18,000平方メートルの施設を建設する予定。そして、この拡張は、電子トルク管理ユニットなど全輪駆動技術の生産を促進するのにも役立つ。

また、現在等速ジョイントの生産に取り組んでいる70~80名の従業員がeDrive製造に移行する計画となる。このプロジェクトは2019年に完了し、ブルーニコは主にeDriveの生産に注力し、10のeDriveプログラムを提供する予定である。

ブルーニコ工場の製造ポートフォリオは、ボルボプラグインハイブリッド車に装備されたPACE賞を受賞した同軸eAxleや、BMW i8スポーツカーに装備された世界初の2速eAxle、GKNの電子トルク管理システムのような全輪駆動製品を含む。

このサイトは1960年代に生産施設として設立され、現在は約800名の従業員を雇用している。

ヨーロッパの生産拠点を整備
GKNドライブライン、全輪駆動とeDrive担当のCEOであるPeter Moelgg氏は、次のように説明した。
「ブルーニコはすでに、最新の電動ドライブラインシステム生産の中心地として確立しています。この大規模な拡張によって、次世代のハイブリッド車や電気自動車向けにGKNが獲得したプログラムを増やすために、eDriveの生産を向上することが可能となります。」(プレスリリースより引用)

ブルーニコの施設の他にも、GKNは、日本でもeDrive技術による製造を行っており、来年にはジョイントベンチャーのパートナーであるSDSと共に、中国でもeDriveシステムの生産を開始する予定である。

GKNは、拡張を推進するために、ブルーニコからヨーロッパの代替拠点に、等速ジョイント製造を移転し、また、オフハイウェイ事業はイタリアのモングエルフォ=テシドの新しい施設に移転する予定。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

GKN Driveline Press Releases
http://www.gkn.com/