ヴァレオ、Cisco社とスマート駐車サービスシステムで提携
スマートフォンで自動運転
ヴァレオは15日、Cisco社と、スマートモビリティサービスの戦略的革新を開発するための協力契約を締結し、パリで開催されたViva Technologyカンファレンスにおいて、プロジェクト「Cyber Valet Services」を発表した。両社が開発したこの独自のソリューションによって、「Valeo Park4U Auto」技術を搭載した車両は、運転者がいなくても、接続された駐車場に、安全で自律的に駐車することができる。
運転方法は、運転者は駐車場入り口で車から出て、スマートフォンを使って自動駐車システムを作動させるだけであり、その後車両は、駐車を終えるまで自動モードで運転される。ほんの数回のクリックで、駐車場の指定されたピックアップポイントで運転手を乗せるために再び動き出すことも可能だ。
車両センサーが駐車場からの情報を認識
自動車駐車技術「Valeo Park4U Auto」、Valeoオンボードテレマティクス、セキュアキーシステム「ValeoInBlue」と、Cisco Parking Controller技術を組み合わせることで、Wi-Fiとビデオセンサー、人工知能に基づいたソリューションを装備した駐車場内において、自律走行することができる。車両のセンサーが駐車場に設置された装置によって提供される情報を得ることによって、車両は、非常に高い精度で環境を認識し、駐車操作の完了まで常にその走行コースを予測して計算することができる。
また、車両は、統合されたGPSサービスと車両独自のセンサーの助けを借りて、必要な情報をすべて処理することで、立体駐車場でも、非常に安全に複雑な駐車施設をナビゲートすることも可能だ。
スマート都市モビリティに貢献
世界トップクラスのパーキングサービスとモビリティソリューションのプロバイダであるインディゴ社も、OPnGOと提携し、ペイメントアプリケーションとバリアフリープレート認識技術をCyber Valet Services製品に組み合わせ、顧客の貴重な時間の節約を可能にしている。そして、ヴァレオとCisco Cyber Valet Servicesの共同イノベーションプロジェクトは、ユーザーのための新たな可能性を開拓することにより、都市モビリティの改善に貢献することとなる。
装備された駐車場は、自動洗車・メンテナンス・電気自動車の自動充電などの便利な新しいサービスを顧客に提供することができる。こうしたサービスは、輸送車両管理会社にとって、車両のピックアップや解放にかかる時間を短縮し、駐車場の使用を最適化することを実現する。
ヴァレオの会長兼CEOであるJacques Aschenbroich氏は、次のようにコメントした。
「ヴァレオの目標は、モビリティをよりスムーズに、より安全に、より直観的に再認識するすべての人々のためのテクノロジーを開発することです。『ValeoPark4U Auto』はすでに世界中で1,200万台以上の車に搭載されています。Cisco社とのパートナーシップは、我が社の技術が、どのように都市モビリティサービスを持続可能でより良いものに変えることができるかを示す絶好の機会です。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Valeo Press Releases
http://www.valeo.com/