シェフラー、FAGブランドから深溝玉軸受「CoRX」と「Twin-Ax」を発売
水分と汚れの浸入を防ぐ
シェフラーは6月28日、同社のFAGブランドから、過酷な条件下での耐久性を実現した、乗用車ドライブシャフト用の深溝玉軸受「CoRX」と「Twin-Ax」を発売したことを発表した。
今回、シェフラーは、軸受の内部に汚れを浸入させないラビリンスシールシステムを搭載した、乗用車ドライブシャフト用深溝玉軸受「CoRX」と「Twin-Ax」を開発した。2つの製品の特徴は、2つのシールリングが、スムーズに相互接続されて、水分と汚れが軸受の内部に浸入することを不可能にすることである。
低摩擦トルクと優れたシール作用
これまでの「Seal-Slinger+Ax」深溝玉軸受とは異なり、「CoRX」と「Twin-Ax」は、カセットシールを備えている。「CoRX」には、アキシアルシールとラジアルシール、「Twin-Ax」には、腐食しないステンレス鋼から作られた2つのアキシアルリップが装備されている。外側のシールリングは、水や塵を防ぐものであり、また、軸受内部に潤滑グリースを保持し、改善した摩耗保護を提供するために、摩擦が最小となる3番目のシールリップを持っている。さらに、ベアリング内部の摩擦トルクは、高速ドライブシャフト用の理想的なコンポーネントとなる最適化されたシールリップのおかげで、最小化される。
「CoRX」と「Twin-Ax」軸受は、幅広い用途に適している。それらは、プロペラシャフトとサイドシャフトベアリングとしてインストールされ、顧客の要求によるが、適合する追加のシールを必要としない。
卓越したシールアクションを提供
シェフラーは、数十年にわたり、シングルソースからのコンポーネントから、ドライブトレイン全体のためのカスタマイズされたソリューションを提供してきた。そして、FAGブランドからの深溝玉軸受は、低摩擦トルクの必要性や優れたシール作用、傾斜の最大抵抗に対して、完璧に対応したものといえる。
このソリューションは、既存の「単一接触点」軸受によって例示される。この軸受は、その内側と外側リングとの間の最適化された接触のおかげで、特に低摩擦となり、半配置プロペラシャフトまたはサイドシャフト軸受として、ドライブトレインに統合するのに理想的となっている。
さらに、これに変わるものとして、シェフラーのエンジニアが、傾斜に対して最大限の保護を提供する目的で開発した、「2つの接触点」の軸受もある。この他、2つのシールリングが装備されているシールスリンガー軸受も含まれており、迷路状のシールリングが付いた新しい「Seal-Slinger+Ax」軸受は、豊富な製品シリーズにおいてすぐにトップ売れ行きとなることが期待されている。
シェフラーは、これらの幅広い製品ポートフォリオによって、卓越したシールアクションを提供している。
(画像はプレスリリースより)
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