サンデン、世界初の量産車向けコンプレッサーをダイムラー社に供給

ダイムラー社に本格的に量産車向けコンプレッサーを供給
サンデンは7月7日のプレスリリースにて、CO2冷媒を用いたカーエアコン向けコンプレッサーを新たに開発し、今年度5月よりドイツのダイムラー社に量産向けに供給をスタートしたと発表した。

年々、世界規模で環境汚染・地球温暖化が問題視されているが、現在、こういった問題に対応する政策が世界規模で取り組まれてきている。

そういった環境政策の1つとして、現在、EU加盟国では地球温暖化係数150以上の冷媒は禁止商品となっている。本年1日より欧州内では、新車のみではあるがこの対象となることを決定した。

サンデンは冷凍・冷蔵ショーケースを始めとする取り扱い製品で、CO2冷媒を用いており、サンデン商品はこれまで高評価を得てきている。2014年からはこれまでの技術を駆使し、新型コンプレッサーの共同開発をスタートした。

これまでのサンデン商品で採用してきたCO2冷媒の高度な技術を駆使した結果、性能向上、短期での製品化を実現した。現在、新商品の製造は日本の工場で行われている。

新型コンプレッサーについて
1/5の吸入容量、5倍の運転圧力を持つ材料および精度の向上、静音化の実現、安全性・安全性改善という特徴を持っており、従来のものと同等またはそれ以上の製品となっている。

ダイムラー社も新型コンプレッサーの供給に喜びのコメント
ダイムラー社プロジェクトリーダーであるラルフ・トイラー博士は以下のようにコメントした。

「CO2冷媒を採用した新型コンプレッサー開発の成功は、サンデンの豊富な技術力によるものだと考えている。サンデンとの戦略的パートナーによって、短期間での開発の成功、商品化を実現した。」

また、サンデンの社長である伊東氏も以下のようにコメントを残している。「両者一丸となって開発した製品を市場に投入することで、地球環境保全に貢献できることをうれしく思う。また、この開発を機にさらなる発展、成長を目指していくつもりである。」

サンデンは今後も世界中に高品質なコンプレッサーを供給し続け、地球環境保全、自動車産業の発展に貢献し続けると明言した。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

サンデン プレスリリース
http://www.sanden.co.jp/topics/2017/0707.html