ヒュンダイ、IONIQで加速する自律走行車の商用化

ラスベガスの都市部でテストが進む「Autonomous IONIQ concept」
韓国の大手自動車メーカーヒュンダイは、完全な自律走行車両のコンセプトカーである「Autonomous IONIQ concept」の商用利用に向けたテストが順調に進んでいることを、7月11日のプレスリリースで明らかにした。

将来の車両ビジョンとして期待が高まる自律走行車両は、2016年9月に、アメリカのピッツバーグでタクシー配車を行うウーバーによりテスト使用が始まったのを皮切りに、すでに世界各地で商用化が進みつつある。ウーバーはその3カ月後には、2番目となるパイロットスキームをサンフランシスコでスタートした。さらに今年2月には、3番目としてアリゾナ州が続いた。

2016年8月になり、「nuTonomy」もシンガポールの公道で走行テストを開始。実際の使用はまだ先になるが、地元市民はスマートフォンのアプリにより「nuTonomy」を呼ぶことができる。

完全自律走行のシャトルバスがデビュー
2016年1月には、オランダで自律走行のシャトルバス「WePod」がデビューした。ハンドルなしで6人乗りの「WePod」バスは、7月より本格始動し空港と都市間を走行している。さらに今年1月にはフランスの「Navya社」が、イギリスやオーストラリアなどで15人乗りの自律走行シャトルバスでデビューしている。

インターネットによる小売り販売の最大手であるAmazonは現在、注文の配送を第3者に頼っているが、将来的には、無人車両による商品の輸送を目標としている。また、ドローンによる配送プロジェクトも進んでいる。

ヒュンダイの自律走行コンセプトカーである「Autonomous IONIQ concept」は、屋根の上に取り付けられることの多い「ライダー」テクノロジーをバンパーの後ろへ設置した。さらに、精度の高いマッピングソフトウェアやGPSアンテナも搭載し、洗練された自律走行テクノロジーの開発に努めている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ヒュンダイ・プレスリリース
https://www.hyundai.news/