ヴァレオ、FTE買収に向けてパッシブ油圧アクチュエータ事業の売却を検討
欧州委員会からの指摘に対応
ヴァレオは、同社がFTEを買収する件に対し、欧州委員会から、その合併規則に照らして、パッシブ油圧アクチュエータ市場における懸念を表明されたことについてホームページで発表した。これに対し、ヴァレオは、欧州委員会によるFTEの買収の承認を得る見通しをつけるために、パッシブ油圧アクチュエータ事業の売却を検討し、従業員や顧客にとっての最善の選択肢を模索している。
このような背景に沿って、ヴァレオは、OE機器市場およびリプレイスメント市場のためのクラッチやブレーキシステムに特化したイタリアの自動車部品サプライヤーであるRaicam社との協議を開始した。
協議は、堅実な買収プロジェクトに進み、労使協議会との事前協議の対象となっており、FTEプロジェクト見直しの枠組みの中で、欧州委員会による承認を要請している。
Raicam社への売却を協議
ヴァレオのパッシブ油圧アクチュエータ事業は現在、イタリアのモンドヴィにあるメインの工場、トルコのゲムリク、中国の南京という3つの工場において、400人程度の従業員を有しており、2016年には、7,600万ユーロの売上高を上げている。数年にわたり準備されてきたインドにおける拠点設立の計画は、インドの北西部において、Raicam社によって実施される予定である。
FTEの買収については、現在、欧州委員会の事前正式承認の対象となっており、ヴァレオは、FTE買収のクリアランスを取得した場合、売却計画は2017年の第4四半期に完了する計画としている。
(画像はValeoより)
▼外部リンク
Valeo Press Release
http://www.valeo.com/en/about-valeos-acquisition-of-fte/