ボッシュ、1億ドルを投資し中国南京で新工場建設へ
中国市場におけるニーズに対応
ボッシュグループは1日、中国南東部の南京に新しい工場を建設するために約1億ユーロを投資し、中国での生産能力を拡張することを発表した。
ボッシュ取締役会のメンバーであるDirk Hoheisel氏は、次のように述べた。
「中国は世界最大の大型自動車市場です。南京における我が社の新しい工場は、中国において増大する自動化された電気駆動が実現するソリューションの需要に対応します。これにより、地域市場の要件に合わせて調整された製品とサービスを、中国の顧客に提供することが可能になります。」(プレスリリースより引用)
ボッシュのiBoosterは、現代のブレーキシステムのあらゆる要件を満たし、特にハイブリッド車や電気自動車において、すべてのパワートレインのコンセプトに適したものだ。そして、ほぼ完全に制動エネルギーを回収することで、電気自動車のレンジを増加しており、より速く圧力を構築することで、緊急ブレーキが自動的に実行されると、ブレーキ距離が大幅に短くなる。
中国では、2億6,000万人以上の人が、人口1,000万人以上のいわゆる大都市圏に居住している。交通渋滞や自動化が増加すると、iBoosterは、中国の道路において、より大きなエネルギー効率と安全性を促進している。
Industry 4.0に準拠した工場
新しい工場は、「Industry 4.0」ソリューションに準拠している。デジタル生産管理システムは、例えば、短期的な市場の変化、ならびにバリューチェーン全体のリアルタイムの概要に対して、早い反応時間を可能にするであろう。現在、中国における14のボッシュ工場は、接続されている技術を備えている。「Industry 4.0」に関して、ボッシュはリーディングユーザーでありプロバイダーである。
中国において、ボッシュは、中国全土で将来の接続された製造を行うために、中国国務院開発研究センター(DRC)と提携している。
中国におけるボッシュ
ボッシュは、1909年から中国に進出し、今や60以上の拠点において4つの事業部門すべてで稼動している。成功しているローカライズ戦略を推進する取り組みの一環として、ボッシュは、2016年に、中国の拠点に約6億6,000万ユーロの投資を行った。2016年の11月には、南京において、BSH Hausgeräte社が研究開発センターを開設している。2017年4月以来、ボッシュは、武進にある新しいカーエレクトロニクスの工場において、自動運転と接続されている製品のためのエレクトロニック部品を製造してきた。今年の終わりには、武進の新工場は、カーマルチメディア部門のための生産を開始する予定である。
最近の5年間で、ボッシュグループは、中国において、25億ユーロ以上の投資を行い、ここ10年間では40億ユーロの投資をしている。2016年には、ボッシュは、中国市場において125億ユーロの売上高を計上している。59,000人の従業員とともに、中国は、ドイツ以外で最大の従業員を有する場所となる。
(画像はプレスリリースより)
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