デンソー、24GHz帯向けの準ミリ波レーダーを開発
2018年モデルのトヨタ「カムリ」に採用
愛知県を拠点とする世界的な自動車部品の大手サプライヤーであるデンソーは、24GHz帯向けの準ミリ波レーダーを開発したことを、8月10日のプレスリリースで発表した。同レーダーは、車両の後ろ部分や側面に近づいた車両を検知する安全システムだ。同社は2003年に、車載レーダーとしては世界初となったデジタルビームフォーミングを採用した電子スキャンによる「ミリ波レーダースキャン」の開発・商品化に成功している。
また、デンソーはこれまでにも、様々なテクノロジーを発展させることにより、全ての人々にとって「安心」で「安全」な自動車社会の構築を使命として積極的に取り組んでいる。

走行中に死角となりがちな後方や側面の車両を検知
デンソーが新たに開発した準ミリ波レーダーは、車両の後部バンパーへ搭載され、走行中ドライバーから死角になる可能性が高い「後部」や「側面」の車両検知が可能となった。同システムは、左右後方から接近する車両を検知するため、車線変更時には隣接する車線上に接近する車両や、駐車スペースから後退するときに接近する車両を識別しドライバーへナビゲートすることができる。
さらに同システムは近づく車両の動きを正確に検出し、差し迫った衝突を避けるため、自動緊急ブレーキ機能の制御を行うシステムに作用する。車両の安全システムを強化する新しい準ミリ波レーダーは、2018年モデルのトヨタカムリに採用されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
デンソー・プレスリリース
https://www.denso.com/