ネクステア・オートモーティブ、WABCOとの長期的協力契約を締結
中型と大型商用車向けアクティブステアリングシステム
ネクステア・オートモーティブは8月29日、商用車向け効率性や接続性、安全性を向上させる技術とサービスを持つ世界的なリーディング企業であるWABCO Holdings(以下、WABCO)と、長期的な協力体制を取る契約にサインしたことを発表した。WABCOとネクステア・オートモーティブは、高度なステアリングアシストで革新的な製品である、ネクステアの「MagnaSteer」アクチュエーション技術を採用した中型と大型商用車のためにアクティブステアリングシステムを開発する。
また両社は、大型商用車と特殊車両の業界基準を設定しているSheppardのパワーステアリングギアと、MagnaSteerの実証された技術を統合する。
既に発表された通りWABCOは、アメリカ規制当局の認可を条件としてSheppardを買収する契約を締結している。買収は2017年第3四半期末までに完了する予定である。
3社の技術を結集
ネクステア・オートモーティブとSheppardの既存の独占契約により、WABCOは、北米において、商用車メーカーのためのアクティブステアリングコントロールを実現する、コンパクトで費用対効果の高い画期的な技術ソリューションを提供することができる。さらに、WABCOは、北米以外でも、すべての中規模および大型商用トラック市場のための技術にアクセスでき、しかも、これは中国を除いて排他的ではない。
WABCO、トラック・バス・車両OEM部門の社長であるJorge Solis氏は、次のように述べた。
「この協力協定は重要な節目となり、WABCOが自律走行商用車の実現に向けて進歩します。我々は、アクティブステアリング、アクティブブレーキ、電子安定制御、その他の先進的な運転支援システムなど、基本的な技術について明確な視野を持っており、それらは、完全な自律運転の実現に向けた自動車業界における重要なステップを可能にするものです。」(プレスリリースより引用)
先進機能備えた高度運転支援システムの実現へ
自律走行という業界のビジョンを徐々に達成するためには、横方向および縦方向で、商用車の完全な動的制御が必要である。Sheppardの買収とネクステア・オートモーティブとの協力は、アクティブステアリングを通して横方向の制御に向けた主要な機能であり、それは、アクティブブレーキ・安定性・サスペンション制御による縦方向制御におけるWABCOの先進技術を補完する基盤となる。ネクステア・オートモーティブのMagnaSteerは、Sheppardのギア製品ラインに完全に統合されたモジュラー設計として、フレキシブルになるよう精密に設計されている。また、中型トラックや大型トラックやバスのメーカーにも適応する。
この画期的なアクティブステアリングソリューションは、従来のステアリングギアと比べて、より安全で快適な乗り心地を実現する。同時に、アクティブステアリングは、ステアリング修正、車線維持、車線センタリング機能、その他の先進機能備えた高度運転支援システムを実現する。
ネクステア・オートモーティブのプロダクトラインエグゼクティブであるBrian Darling氏は、次のように述べた。
「我々はWABCOと提携することを喜んでいます。業界をリードする我が社のMagnaSteerは、中型から大型の商用トラック市場において、業界リーダーであるWABCOの戦略に完全に統合され、さらなる成長の機会を創造したいと考えています。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
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