ジェイテクト、電動パワーステアリングの生産台数が1億台を突破

世界の自動車メーカーに採用
ジェイテクトは、世界各国の工場において生産している電動パワーステアリング(EPS)の生産台数が、累計で1億台を達成したことを発表した。

EPSは、1988年に、当時主流だった油圧式パワーステアリングから、軽自動車用として、ジェイテクトが初めて開発に成功したもの。2年後の1990年には普通車にもEPSが適用され全世界に販売された。

以後、コラム式の軽自動車からラック式の普通車、大型車まで、車格に応じて適した方式によって、世界各国の15社を超える自動車メーカーから採用され、2014年にはグローバルシェア30%超で市場におけるリーディング企業となっている。

低燃費、安全性、快適性を実現
EPSは、自動車のエンジンを動力源とした油圧タイプに比べ、自動車の燃費を3%から5%向上させることが可能であり、環境問題への意識の高まりから、EPSの需要が増加した。

現在では、ハイブリッド車や、エンジンを動力源としない電気自動車・燃料電池自動車の普及にともない、ますますEPSのニーズが高まっている。

また、ジェイテクトのEPSは、環境性能に優れているだけでなく、実績のある技術の応用によって、高剛性、ダイナミクス性能に優れた操舵フィーリングが可能となり、安全性や快適性の向上も実現している。

製品開発と生産体制を強化
今後は、高度運転支援システムの開発や普及、また新興国の市場におけるニーズの高まりなどに対応して、従来製品の性能の向上、新製品の開発にも力を入れていく。

また、海外での供給体制の整備を進めており、2013年末に公表したメキシコでの拠点建設を続け、2015年に生産を開始する見通しである。ほかにも、アメリカ、テネシー州の拠点で中小型車向けアシストEPSを投入していく予定。


▼外部リンク

ジェイテクト ニュースリリース
http://www.jtekt.co.jp/news/150417.html