デンソー、接続された自律走行車の確立に向けTrafficCast社との提携を発表

両社の高度な技術を融合
デンソーは10月30日、モントリオールで開催されているITS世界会議において、TrafficCast社と共同開発契約を締結したことを発表した。

この提携により、TrafficCast社の市場をリードするBluetooth信号検出と、接続された自律走行車(CAV)に必要なV2X通信にとって非常に重要であるデンソーの狭域通信(DSRC)用デバイスが組み合わせられることとなる。

2つの無線技術、デンソーのDSRC(5.9ギガヘルツ)技術とTrafficCast社のBlueTOAD Spectra RSU (2.4ギガヘルツ)の融合によるイノベーションで、単一のロードサイドデバイスにおける補完的なセンサー機能が実現する。

このデバイスは、CAVイニシアチブのための安全性とモビリティ・アプリケーションを先導し、輸送会社が移動時間とパフォーマンス尺度の目標を同期させることを可能にする。

安全性と効率性を強化
TrafficCast社のCEOであるAl McGowan氏は、次のようにコメントした。
「我が社とデンソーの提携は、ITS業界における現在のニーズに特に対応しており、官民の顧客やエンドユーザーにとってのCAVイニシアチブに対して価値を与えるものです。」(プレスリリースより引用)

一方、デンソー・インターナショナル・アメリカ、北米研究開発担当の副社長であるRoger Berg氏は、次のように説明した。
「この提携は、我々が存在を知りえなかった革新的な新しいサービスに向けた車両とデータ分析において協働することを可能にし、DSRCからのより優れたデータにより収集された追加情報は、輸送の安全性と効率性の方策を非常に強化するでしょう。」(プレスリリースより引用)

交通監視システムからのデータも活用
今回の共同開発は、BlueTOADを現在サポートしているBlueARGUSトラフィック分析ソフトウェアにも拡張される。BlueARGUSは、交通信号現示とタイミング(SPaT)と基本安全メッセージ(BSM)データに沿って、ペアと非ペアのBluetooth検出を使用した、移動時間とCVデータの可視化のために最適化される。

この統合された安全性とモビリティ交通監視システムにより、輸送会社とプランナーは、パフォーマンス尺度評価と接続車両イニシアチブの適用のために、1日で投資利益率を達成することができる。

(画像はDENSO INTERNATIONAL AMERICAより)


▼外部リンク

DENSO INTERNATIONAL AMERICA Press Releases
http://www.densomedia-na.com/