IAC、2つの技術が2017 Automotive Innovation Awardsを受賞

車体インテリアカテゴリーで受賞
IACは、プラスチック技術者協会(SPE)による2017 Automotive Innovation Awardsにおいて、車体インテリアカテゴリーで2つの賞を獲得したことを発表した。

SUV軽自動車である2017MINIカントリーマンのインストルメントパネルキャリアを製造するのに使用されたIACの射出成形プロセス「Coreback」は、軽量機能で評価され、2018フォードフュージョンのインストルメントパネルの下に敷かれたキャスターベースのBIOフォームは、持続可能なイノベーションとして評価された。

「Coreback」は、そのプレミアム軽量プロセスによって、車両インテリアの最も大きく重要な構造部品の1つで15%~20%重量が削減され、また、最初のインストルメントパネルキャリア壁の厚さを、従来の固体射出成形部品は2.2ミリであったのを1.8ミリまで削減している。

そして、このプロセスの間、化学発泡剤が樹脂に添加される。樹脂化合物が注入された後、金型が最大4ミリまで開かれて途中で発泡層が作られ、業界をリードする剛性対重量のパフォーマンスを持つ製品が創成される。

軽量で持続可能な製品
IACは、MINIカントリーマン用として、発砲した部分の反りを予測するために、広範なコンピュータ支援エンジニアリングを実施した。これにより、潜在的な生産上の問題を回避し、完璧な生産開始を保証するために、事前に修正することが可能となった。

また、BIOフォーム素材はキャスターベースであり、設計の柔軟性を高めながら最大40%の重量削減を実現している。これは、3ミリの断面で成形することができ、従来の石油系フォームと比較してより良好な接着強度を示す。

フォードモンデオ/フュージョンセダンにおいて、IACは、現場発泡(FIP)プロセスを使用したBIOフォームを適用し、そこで、フォームは、軽量で持続可能なインストルメントパネルに貢献する薄い体層を生成するために、皮革とリテーナーとの間に注入される。

包括的な開発アプローチによるイノベーション
IAC、高度開発と材料エンジニアリング担当副社長であるRose Ryntz博士は、次のように述べた。
「我が社の軽量で持続可能な製品が、OEM顧客のための鍵であり続けるものとして、SPEから評価されたことを光栄に思います。顧客とサプライチェーンとの緊密な連携によって、我々は、これらのイノベーションを迅速かつ完璧に量産へとつなげることができました。これは、材料開発、製品、プロセス、ツール設計、検証、テストから、開発にわたるまでの我が社の統合開発アプローチにおける独自の利点です。」(プレスリリースより引用)

「Coreback」は、素材サプライヤーSABICとツールメーカーSiebenwurst BIO Foamのサポートを活用し、FIPのアプリケーションはBASFとの協力で開発されている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

IAC Press Releases
http://www.iacgroup.com/