コンティネンタル、タコグラフによる運行管理を最適化するアプリを開発

タコグラフの設定が簡単に
コンティネンタルは、輸送会社の管理者が、DTCO 3.0タコグラフ(運行記録計)と通信し独自の設定することで時間の節約が実現する、新しいDTCO設定アプリを開発した。

これにより、新しい車両が輸送会社に導入された場合、管理者は、イグニッションスイッチがオフになった時のタコグラフの状態や早期警告、ライセンス番号などを設定するために認可された修理店に行く必要がなくなる。

輸送会社の管理者にとって特に興味深い特徴は、運転者がイグニッションスイッチを切った時のタコグラフの状態を決定できることである。設定に応じて、DTCOは、待機中・作業中・スタンバイに自動的に切り替わる。

例えば、運転者は休憩エリアで停車した場合に、休憩時間終了時にタコグラフをスタートさせる必要がなくなり、また、走行時間をうっかり継続してしまうリスクがなくなる。管理者は、会社の規定や法規制に対応して、待機時間が走行時間を妨げるものとして計測されるかどうかを特定することができる。

コンティネンタル、タコグラフとテレマティクスサービス責任者であるLutz Scholten博士は次のように述べた。
「このアプリによって、タコグラフは数時間ではなく数分で設定することができ、新しい車両は、管理上の負担なしに、導入されたらすぐに稼動することが可能となる。我々は、輸送会社の管理者の業務を簡略化し、プロセスを最適化し効率を向上する、ユーザーに優しいソリューションを創成しました。」(プレスリリースより引用)


違反防止の警告などでスムーズな運行管理
輸送会社は、燃費から車両重量までの範囲の車両データを社内で分析するためにタコグラフを保存するべきであるかを決定するためにアプリを使用することもできる。

そして、管理者はこのデータによって輸送効率を向上させることが可能となる。また、DTCO設定アプリを使用して、個々の要件に応じて警告とリマインダーをスケジュールすることもでき、スムーズな運行管理操作が保証され、規定違反が防止される。

例えば、走行時間の限界に達するより前に警告されることを確認したり、車両がスピード制限を超えるより前に追加の警告を作動させたりすることが可能。その他の実用的な設定によって、ドライバーカードの有効期限が切れそうになった時にダウンロードすることを早めに運転者に知らせることもできる。

車両管理者が使用できる基本情報は、登録された国や最初の登録番号、追加のDTCO機能を有効にするための既存のライセンスコードなどを、アプリを使用して入力することができる。タコグラフのメニューを通してこの情報を入力するのに15分かかるところが、スマートフォンで即時に行うことが可能となる。

会社カードを使用した簡単な認証
DTCO設定アプリは、認証のためにタコグラフの会社カードを使用する。認証に成功すると、アプリは、タコグラフとスマートフォン間のワイヤレスBluetooth通信用小型モジュールであるVDO SmartLinkを介してDTCOに接続する。

ユーザーは、会社の業務に合わせて、タコグラフの機能を変更することも可能。アプリのサイドバーは、最も重要な設定のオーバービューを表示することができる。DTCO 設定アプリは、スマートフォンやタブレットで使用可能。

また、既存アプリのポートフォリオを補完する。「TIS-Web Fleet」アプリは、オペレーションと車両に関するデータを本社に送信するもの。このように、管理者は、デジタルタコグラフにアクセスできるので、運転者の残存走行時間を見ることができ、運転者が中断や休憩しているのを確認することができる。

「VDO Driver」アプリは、運転者に対する走行や休憩の時間を継続的に表示し、スマートフォンを飛揚して、DTCOを操作することができる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Continental Press Releases
https://www.continental-corporation.com/