デルファイ、パワートレインとアフターマーケットを扱う子会社への株式分配が完了

乗・商用車両向け電化と内燃エンジンのソリューション
デルファイ・オートモーティブから独立した新会社デルファイ・テクノロジーズは、12月5日からニューヨーク証券取引所で45億ドルの取り引きを開始した。

デルファイ・テクノロジーズは、世界の自動車、商用車およびアフターマーケットの顧客に向けた、燃焼システム・電化製品・ソフトウェア・制御製品を通じて、高度な車両推進ソリューションを提供することを引き継いで設立されたもの。

新たに任命されたデルファイ・テクノロジーズの最高経営責任者(CEO)であるLiam Butterworth氏は、次のように述べた。
「我が社は、燃費や排出削減など増加する規制のニーズに対応するために、世界中で顧客をサポートすることに注力します。我々は、総合的な技術ポートフォリオ、クラス最高のコスト構造、3つの大陸にわたる20の製造工場と12の技術センターという地域的にバランスの取れた製造フットプリントとともに、完全な電化へ向けた道を切り開いています。」(プレスリリースより引用)

このスピンオフによって、デルファイ・オートモーティブから分配されたデルファイ・テクノロジーズは、自動車エレクトロニクスと高度安全テクノロジーを扱うAptiv (APTV)社とは、別の会社となる。

燃費や排出削減などの厳しい規制に対応
デルファイ・テクノロジーズの5,000人のエンジニアは、乗用車と商用車両方の電動自動車と内燃エンジンのためのソリューションに焦点を置くこととなり、拡大したグローバルなアフターマーケットネットワークを通して、車両修理の将来の需要に対応する。

Butterworth氏は、次のように説明した。
「内燃エンジンの将来に向けた最近の議論にもかかわらず、市場の専門家は、電化の確率は増加するとはいえ、2025年でも道路にある車両の約95%はエンジンが付いていると予想しています。これは、我々は完全電化の市場へ向けた道における車両パフォーマンスにおいて大きなステップとなる変化を作る機会があるということを意味します。我々は、マイルドハイブリッドや完全ハイブリッドソリューションのようなガソリンと電化のシステムを装備した電気自動車を含む、この分野で革新を続けていきます。」(プレスリリースより引用)

デルファイ・テクノロジーズは、内燃エンジンからCO2と有害物質を、40%と60%以上削減することを含む、厳しい自動車関連規制に対応する能力とポートフォリオを持っている。

同社はさらに、これらの分野での車両性能に重点を置いて、アフターマーケット事業に取り組み、将来の規制を維持するための車両修理をサポートすることにおいて重要な役割を担っていく。

2014年からパワートレイン部門を統括していたButterworth氏は、顧客のニーズと市場に焦点を当てた機敏で応答性の高い環境への専門知識と業界をリードする技能を持った20,000人以上の従業員を擁する新会社のリーダーとなった。

デルファイ・テクノロジーズは、2018年1月のCESにおいて、新しいブランドを展示する予定である。

(画像はプレスリリースより)


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