ネクステア、電動パワーステアリングシステムの生産台数が5,000万台を達成
燃料節約とCO2排出量削減に貢献
ネクステア・オートモーティブ(以下、ネクステア)は、電動パワーステアリング(EPS)システムの生産台数が5,000万台を達成したことを発表した。ネクステアのEPSシステムは、燃料を節約しながら、あらゆるドライビングコンディションにおいても信頼できるステアリングコントロールを提供する。その結果、最大6%の燃費効率の向上と、1キロメートルあたり8グラムのCO2排出量の削減を可能にした。
このことから、EPSユニット5,000万台から節約される燃料の量は、オリンピックプール7,500個以上、あるいは、16オンスのビン400億個に相当する。
小型車からフルサイズのトラックまでのグローバルな車両セグメントに特化した、ネクステアのEPSシステムは、データを機械的なステアリング機能に変換するというデータ編集を行い、ステアリングシステムに送るセントラルコンピュータを内蔵している。
高度運転アシスト機能の実現に役立つ
グローバルEPS生産ライン担当の副社長であるSteve Spicer氏は、次のように述べた。「多くの人々は、我が社のEPSシステムが、車線維持や駐車アシスト、センターラインへの戻り、交通渋滞アシストなどの高度運転アシスト機能を実現するゲートウェイ技術であることを理解していないかもしれません。ADAS準拠のEPSシステムは、最終的に、半自律走行と完全自律走行においてさらに高度な安全機能を実現する道を開くのに役立ちます。」(プレスリリースより引用)
高度安全機能に加えて、EPSは、OEMが希望するブランド体験をもたらすための、実際に車に乗ったドライバーの体験を調整するソフトウェアを使用している。言い換えれば、マッスルカーのようなステアリング感覚と高級車のようなステアリング感覚を作る出すためにEPSアルゴリズムを変更することも可能となった。
ネクステアがより高度なステアリングシステムを開発するにつれて、ソフトウェアはより複雑で洗練されたものとなっている。
例えば、標準EPSシステムは430万桁のコードが必要であり、Steer-by-Wireシステムにはさらに多い約1,350万桁のコードが必要となっている。これは、最初のスペースシャトルの40万桁と比べて段違いである。
世界市場でシェアを獲得
ネクステアは、北米でナンバーワンのステアリングサプライヤーであり、世界のステアリングサプライヤーとしても、6%の成長率(同社による2016年第1四半期から2017年第1四半期の記録)を示して、第5位から第3位に上昇した。ネクステアは、1999年に、12ボルトのEPSを始めて導入し、現在、そのシステムは、アメリカ市場では、フルサイズトラックの10台の9台、ヨーロッパ市場では小型車の4台に1台に搭載されている。
Spicer氏は、次のように説明した。
「ネクステアのEPSの市場成長は、我が社のEPS製品ポートフォリオの深さと幅広さ、グローバルな製造フットプリント、設計やテスト、製造、品質プログラムを社内で実行できることによるものです。今日の車両と未来の再定義されたモビリティのために、ステアリングの進化する役割の一部となることは、我々の業界において刺激的な時です。」(プレスリリースより引用)
(画像はNexteer Automotiveより)
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