デルファイ・テクノロジーズ、コンデンサ技術のPolyCharge社に投資
車両の電化において重要な技術
デルファイ・テクノロジーズは、新しいコンデンサ技術を商品化するために設立された新興企業であるPolyCharge America社に投資することを発表した。
インバーターは、電気推進モーターを制御する、車両電化における重要なシステム要素である。収容スペースは、今日の車両では重要であり、OEMは、狭いエンジン室内で、スペースと重量、コストの面で問題に直面している。PolyCharge社の新技術はこれらの懸念に対処する。
デルファイ・テクノロジーズのCEOであるLiam Butterworth氏は、次のように説明した。
「この投資は、我が社が、エレクトロモビリティと、OEM顧客の最大の課題を解決するための革新的な高い技術にコミットしていることを表しており、PolyCharge社の技術は、この両方の目的を達成するものです。我々の目標は、戦略的な提携と投資を行い、グローバルな顧客が、より魅力的なコスト効率の良いソリューションを消費者に提供できるように成長戦略をサポートすることです。」(プレスリリースより引用)
小型軽量化で高耐熱性
現在のインバーターは、ポリプロピレンを巻き付けたDCリンクコンデンサが使用されている。PolyCharge社のソリッドステートコンデンサ「NanoLam」の技術は、薄いポリマー誘電体を使用して、既存製品の半分のサイズと重量で非常に高い耐熱性を示すという自己修復型高電圧コンデンサを創成する、優れた代替品である。PolyCharge社のCEOであるAngelo Yializis博士は、デルファイ・テクノロジーズが、高度な推進技術の開発に関して素晴らしいリーディング企業であると評価し、次のように述べた。
「この投資でデルファイ・テクノロジーズが強力なパートナーとなることによって、我が社は、車両の電化、さらには重量と体積の削減と厳しい動作環境における性能が求められる他のアプリケーションのための次世代のコンデンサ製品開発において、リードする立場となります。」(プレスリリースより引用)
PolyCharge社は、2017年9月にSigma Technologies社によって設立され、電気自動車や再生可能エネルギーインバーター、医療、航空宇宙、および産業移動アプリケーションのための「NanoLam」技術を開発し、商品化している。
本社および、エンジニアリングと製品開発センターは、アリゾナ州ツーソンにあり、台湾と中国には駐在員事務所を持っている。
(画像はDelphiより)
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