アメリカンアクスル、差動装置の開発に向けドレクスラー社と提携
高性能のハンドリングとトラクションを実現
アメリカンアクスル&マニュファクチャリング(以下、AAM)は、ドレクスラー・オートモーティブ社(以下、ドレクスラー社)と契約を締結し、高級車から乗用車・軽トラック・クロスオーバー・SUVまでの市場に高性能の差動装置を提供することとなったと発表した。AAMとドレクスラー社の拡張された関係により、AAMの差動装置「TracRite」シリーズに、Electro-Mechanical limited slip differentials(eLSDs)が追加される。これらのシステムは、全輪駆動や後輪駆動車両のためのハンドリングやトラクションを大幅に改善している。
プレミアムOEMからの高性能車両で幅広く使用されているこのシステムは、車両のトルク要求を正確なアクスルトルクレスポンスに変換することによって、ホイールのアクティブトルク制御を実現した。
「TracRite」eLSDsは、今年の後半に生産を開始する予定である。
幅広い車両セグメントに対応
この件に関して、AAMのAlberto Satine社長は次のようにコメントした。「我が社とドレクスラー社のパートナーシップにより高度な差動技術を市場にもたらし、高性能のハンドリングとトラクションで、ドライバーに新しいレベルの期待感を提供します。両社の設計やエンジニアリング、製造の専門知識を組み合わせることで、高性能で最先端のドライブラインシステムを顧客に提供することができます。」(プレスリリースより引用)
パワー密度が高く4ピニオンという差動装置のデザインは、最小のパッケージングスペースにおけるオープンでeLSDsの差動で、アクスルモジュール性をサポートする。さらに、この技術によるスケーラブルなクラッチ、アクチュエーション、差動装置のデザインは、幅広いアプリケーションと車両セグメントに対応する。
また、ドレクスラー社の創設者であるHerbert Drexler氏は、次のように述べている。
「世界的スケールで大規模な製造能力を持つAAMは、我が社によって完璧なパートナーです。我々は、我が社のグローバルなOEM顧客の要望に対応する差動装置を開発できることを楽しみにしています。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
American Axle & Manufacturing Press Releases
https://www.aam.com/