GKNドライブライン、電動ドライブラインの受注が20億ポンドを達成
年間売上高が急速に増加
GKNドライブライン(以下、GKN)は、昨年末に主要な世界的自動車メーカーからの大規模なプログラムを獲得したことによって、電動ドライブライン(eDrive)の受注が20億ポンドに達したことを発表した。GKNの成功は、eDriveの年間売上高の増加を加速させており、2017年の3,300万ポンドから2020年に2億ポンドになると予想されていた売上高は、現在8倍の2億7,500万ポンドとなっている。2022年に、GKNはeDriveの売上高が5億ポンドになると予想している。
この成功は、研究開発に対する長期的な取り組みによって達成されたものであり、2017年の研究開発費は3,600万ポンドで、過去6年間で総額1億2,300万ポンド以上の投資が行われている。
世界の顧客が要望する性能を提供
GKNは、OEMの様々なニーズに対応して、コンポーネント・サブシステム・フルシステムを提供しており、さらに、ギアとトルク管理技術ポートフォリオにeMotorsを追加したものである。2017年12月31日現在、GKNにおけるeDrive関連の注文高は20億ポンドで、マルチモードe-トランスミッションシステムは、2018年から中国のOEMによるプラットフォームを通して複数の車両モデルで導入される予定。
また、ヨーロッパの高級自動車メーカーによる新型車に向け、2019年から半統合電動ドライブラインユニットを供給し、同じく2019年から中国で初めて発売される、ヨーロッパOEMによるグローバルプログラム向け統合電動ドライブラインシステムも開発した。
GKNオートモーティブ最高経営責任者(CEO)であるPhil Swash氏は、次のように述べた。
「世界の顧客は、我が社のeDriveシステムにおける実体験のために、電気に関するプログラムで我が社と仕事をすることを選択します。我が社の先進的な車両およびシステム統合機能は、顧客の要望する性能を提供し、競合他社を上回ることとなります。多くの受注高は、我が社が顧客と開発したパートナーシップと自信を表しています。我々は、相当な受注高に支えられたハイブリッドと電動車両に強力な市場成長を活用する立場にあります。」(プレスリリースより引用)
受賞歴のある実績と新技術の開発
GKNは、継続的に電気自動車を改良するための新しい技術を開発している。2017 IAAフランクフルトモーターショーで発表された新しいマルチスピードシステム「eTwinsterX」は、トルクベクタリングと向上した操作性、パフォーマンス、効率をもたらした。このシステムは、スウェーデンで行われた2018 Wintertestで顧客に実演される。また、パナソニックジャガーレーシングと複数年のパートナーシップを結び、フォーミュラEチームに対し、設計・製造・エンジニアリングサービスを提供することに合意した。
GKNは、2002年からプラグインハイブリッド車と完全電気自動車のためのeDriveとハイブリッドトランスミッションに取り組んできた。
eDriveシステムは、スーパーカーからデリバリー用のバンまで、革新的で市場をリードする車両に幅広く使用されており、ボルボXC90 T8ツインエンジン、BMW 2シリーズアクティブツアラー、BMW i8、ポルシェ918スパイダー、三菱アウトランダーなどの車両に導入されている。
GKNの電動ドライブライン技術は、革新的な技術で評価され、2つのPACE賞を受賞している。車両の全ての速度域を通して電動を可能にする世界で最初の2速電動アクスルは、2015年に受賞し、ボルボXC90・V90・S90・XC60などボルボのSPAプラットフォームにおけるT8ツインエンジンバリエーションのモデルのホイールに電力を供給する同軸eAxleも受賞している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
GKN Driveline Press Releases
https://www.gkn.com/