Gestamp、中国のBHAPとの合弁事業契約に調印
ローカルやグローバルブランドの自動車に部品供給
Gestampは25日、中国の主要自動車会社であるBeijing Automotive Industry(BAIC)グループの子会社で、中国の自動車部品会社であるBeijing Hainachuan Automotive Parts(BHAP)との戦略的な合弁事業の契約を行うことによって、中国におけるプレゼンスを強化したことを発表した。
この新しい提携は、ダイムラーやヒュンダイ、北京地域のローカルブランドだけでなく、中国全土におけるBAIC独自の自動車ブランドをサポートするためのGestampの戦略的ポジションを向上させることとなる。Gestampは、北京や天津、河北省以外でも、BAIC以外の顧客すべてに向けて、自動車部品を製造し続ける。
BAICグループの子会社であるBHAPは、自動車用内外装部品・電子制御・パワートレインなどの製品を供給している。2017年の売上高は65億ユーロ(500億元)を計上する見込みで、世界をリードする部品会社との間で10数社の合弁会社を設立した。
中国への投資を拡大し成長戦略を強化
Gestampは、天津工場の操業開始と、BAICグループの北京工場の新設により、中国におけるフットプリントを拡大させており、11の生産施設を保有している。これら2つの新しい工場の開設は、自動車産業で最大の市場である中国における成長に対するGestampのコミットメントを表している。工場は、主に、箔押しを含むホワイトボディの車体部品を打ち出すことに焦点を置いており、この技術で、Gestampは世界的なリーダーとして、部品とシャシー製品の組み立てを行うこととなる。
Gestampは、2013年から2016年の間に、中国に2億8,200万ユーロを投資しており、中国における2016年の売上高は、総額7億1,960万ユーロとなっている。
BHAPの会長であり、BAICグループ副社長であるCai Suping氏は、次のように説明した。
「世界的な自動車部品会社であるGestampとの合弁事業では、BHAP社の軽量化技術の開発を補完し、産業的な配置を最適化し、BAICのNEV戦略をサポートします。我々の協力は、北京と天津、河北省の統合戦略に向けた新しい一歩です。BHAPは、合弁会社の成長を強化するために、Gestampと緊密に協力する予定です。」(プレスリリースより引用)
Gestampの会長であるFrancisco J. Riberas氏は、次のように述べた。
「BHAPは、BAICグループの一部である自動車部品メーカーとして認められており、我々は、大きな可能性のある地域で成長するという意欲的な計画を持っています。この提携は、既存の顧客に新しい商業プロジェクトを追加するものであり、グループの戦略に完全に合致した中国の現地ブランドの地位を強化します。」(プレスリリースより引用)
研究開発センターと工作機械工場も新設
Gestampは最近、製造プロセスと製品、コストを改善するために、中国に拠点を置くクライアントとともに、中国に研究開発センターを新しく開設した。Gestampは、数ヶ月前に、中国において金型と工作機械を専門とする同社初の工場である、崑山工具工場の操業を開始した。目標は、その戦略的関係を強化するために、工作機械の能力を持つ中国におけるGestampクライアントに追随することである。
(画像はプレスリリースより)
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