コンチネンタル、排ガス後処理の効率向上のためのセンサソリューションを開発
厳しい世界や中国の排出基準に適合
コンチネンタルは、中国および世界の自動車排出ガス基準に適合するように、排ガス後処理の制御レベルをさらに高め、効率を向上させる高度なセンサソリューションを導入したことを発表した。
中国、センサ&アクチュエーター事業ユニットの販売責任者であるFan Mingxiang氏は、次のように説明した。
「後処理関連の市場は世界的に有望ですが、中国では特に需要が高まっています。この需要に対応するため、コンチネンタルは、排出ガスのレベルを下げるための様々な技術を絶えず開発しています。我々は、第2世代の高温用温度センサと差圧センサを中国市場に導入し、我々の顧客が排出基準を確実に満たすことができることを嬉しく思っています。」(プレスリリースより引用)
最適な温度制御のための検知センサ
現在、ディーゼル排出ガスを浄化する確立された方法は、ディーゼル排気微粒子フィルタ(DPF)、ディーゼル用酸化触媒(DOC)、選択触媒還元(SCR)ユニットを含み、窒素酸化物(NOx)を変換する。複雑な後処理プロセスは、常に最高の変換効率とろ過効率を保証する。DIガソリンエンジンは、ガソリン排気微粒子フィルタと呼ばれる微粒子フィルタの使用によるメリットを受けている。
コンチネンタルのスマートなHTSは、排ガスシステムの温度を検出するために様々な位置で使用できる。後処理は適切な温度レベルでのみ機能することから、排出ガス低減を最適に制御するためには、温度の検知を迅速かつ正確に行う必要がある。
第2世代のコンチネンタルHTSは、こうした目標を達成するために調整されている。それは、温度を正確なデジタル信号に変換して、エンジン制御ユニットに転送する熱電対技術に基づいており、最適な触媒変換プロセスとオンボード診断を実現している。
HTSは、重要なデータを提供するだけでなく、複数のセンサプローブを使用してシステムのレイアウトを簡素化し、密接に監視することもできる。さらに、HTSは、ターボチャージャーなどで、主要部品の過熱保護にも使用される。
コンチネンタルは、2016年から中国の長春において、第2世代の高温センサの生産を開始している。
粒子状物質除去に有効な差圧センサ
ガソリン直接噴射(GDI)エンジンの燃費は良く、効果的にCO2排出量を削減することができる。しかし、GDIエンジンからの粒子状物質の排出量は、ポート燃料噴射式ガソリンエンジンの排出量よりも大幅に多くなっている。ガソリン排気微粒子フィルタとディーゼル排気微粒子フィルタは、ガソリンとディーゼルエンジンの排ガスから粒子状物質または煤を除去するように設計されている。
コンチネンタルの差圧センサ(DPS)は、フィルタの差圧を測定することにより、2つのフィルタを通る排気ガスの流れを推測することができる。この技術は、フィルタの差圧に比例したアナログまたはデジタルの出力電圧を提供する。
所定の圧力デルタでは、ECUは、フィルタに蓄積された粒子状物質を燃焼除去する再生プロセスを開始し、その流れを回復させる。
Fan Mingxiang氏は、次のように述べた。
「コンチネンタルのセンサ&アクチュエーターチームは、生産と研究開発の両面において卓越した能力をもっています。私は、現地のチームが、顧客に補完的で専門的なサービスを提供すると確信しています。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
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Continental Press Releases
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