Gestamp、ブラジルにおいてトヨタOEMへの部品供給工場を買収
ホワイトボディ部品を供給
Gestampは、ブラジル、サンパウロ州のソロカバ市において、金属部品の製造を専門とするScorpios Indústria Metalúrgica社の工場を買収すると発表した。
ブラジルの工場は現在、日本のトヨタのOEMにホワイトボディ部品を供給している。この買収により、Gestampは、世界の軽自動車生産の約3分の1を占める日本の顧客との成長戦略を強化するものとなる。
この戦略に沿って、Gestampは、昨年末に東京に新しい研究開発センターを開設しており、このセンターから、日本の顧客ととともに、プロジェクトを共同開発していく。
さらに、Gestampは、日本で初となるグリーンフィールド工場を建設中であり、2018年中に操業を開始する予定となっている。工場は、ホッとスタンプ技術を装備し、その中で、同社グループはグローバルリーダーとして、より軽量で安全な車両を生産することを実現する。
日本の顧客との成長戦略
2016年に、日本のメーカーは同社グループの収益の7%を占め、2010年から3倍となっている。Gestampは、アメリカ、中国、トルコ、ブラジル、イギリス、フランス、スペインにおいて、日本のOEM向け金属部品の製造を行っている。Gestampの執行役員であるFrancisco J. Riberas氏は、次のように述べた。
「我が社は、今後日本の顧客ととともに大きく成長することが期待されており、この買収は、その戦略に向けてのさらなるステップです。我が社は、常に顧客に近いところにあり、彼らが希望する場所で生産を行っています。」(プレスリリースより引用)
重要な自動車市場であるブラジル
今回の買収により、Gestampはブラジルに8つの生産工場を持つことになり、2016年には従業員数が3,500人を超え、2億4,600万ユーロの売上高を計上している。自動車製造に関しては、ブラジルは世界で9番目に大きな市場であり、年間の生産量は300万台近くになっている。2013年から2016年の間に、ブラジルでの車両生産は40%減少したが、この景気後退の後、2016年からブラジルでの車両生産量は回復している。
Riberas氏は、次のように説明した。
「ブラジルの市場は数年間の後退の後に回復しており、我が社はこの国における見通しについて楽観的です。ブラジルは、引き続き、世界の自動車製造業界で非常に重要な市場であり、中南米自動車業界の基準でもあります。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Gestamp Press releases
http://www.gestamp.com/