日本精工、長寿命転がり軸受を開発

グローバル生産対応型長寿命軸受を開発
日本精工は2月21日のプレスリリースにて、自動車変速機向けのグローバル生産対応型長寿命軸受を開発したと発表した。

軸受の軽量化、小型化を実現することで、自動車自体の燃費、電費向上にもつながると日本精工は期待している。日本精工は今回開発した製品で2023年までに2,000,000,000円の売り上げを目指している。

開発の経緯
日本精工が今回このような開発を手がけたのは、今後、自動車自体の燃費、電費向上が求められると考えたからである。しかし、軸受をより小さいものにするとその精度が低下し、さまざまなトラブルの原因になると予想していた。

そのため、軸受の軽量化、小型化を実現するには困難で、耐久性強化に焦点を当てた。また、こういった軸受の開発は特殊な環境での熱処理技術、日本精工独自の材料を用いて生産する必要があり、海外での生産が困難だと考えられてきた。

開発の課題
こういった問題点を解決するため、日本精工はグローバルで調達可能な国際標準規格鋼を元に材料の開発まで行った。その結果、海外での調達が容易になった。

さらに特殊な熱処理技術を用いず、温度コントロールでその寿命を確保し、生産時のエネルギー消費量の低減を可能にした。今回開発に成功した軸受は従来のものと比べ、20%程度の軽量化に成功した。今後も日本精工の動向に注目が集まる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

日本精工 プレスリリース
http://www.nsk.com/jp/company/news/2018/0221a.html