豊田合成、縦型GaNパワー半導体で大電流化を可能に

業界トップクラスの大電流化を可能に
豊田合成は4月13日のプレスリリースにて、縦型GaNパワー半導体で業界トップクラスの大電流化を可能にしたと発表した。

パワー半導体はさまざまな電子機器部品に採用されており、これまではシリコン製を利用していたため、問題点が多かった。

LEDの主材料GaNを採用することで問題点をクリアに
材料は窒化ガリウムを用いており、青色LEDの主材料となるものである。このパワー半導体はさまざまな用途に利用できるが、従来の製品は高耐圧、低損失の性能を両立することが難しかった。

この課題をクリアしたのが、今回発表した縦型GaNパワー半導体である。高耐圧、低損失なGaNを材料に採用し、基板の垂直方向へ電流を流すことで、1チップにつき50Aを超える大電流化が可能になり、高周波動作を可能にした。

さらに性能を高めるため、半導体、電機メーカーと共に開発を続けていくとした。

自動車の部品にも活用できる
この縦型GaNパワー半導体は、小型・軽量化、高効率化、高出力化が可能になる。活用事例としては、自動車などのPCU、DC-DCコンバータ、ワイヤレス給電に活用できると期待されており、今後の開発と実用化が期待される。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

豊田合成 プレスリリース
http://www.toyoda-gosei.co.jp/news/detail/?id=677