NTN、中国のFSAT社にとインホイールモータ駆動システムの技術ライセンス契約を締結
乗用車として世界初インホイールモータ搭載EV
自動車部品のサプライヤーであるNTNは4月19日、同社が開発した空冷式のインホイールモータ駆動システム(以下、IWM駆動システム)と車両運動制御技術(以下、i2-Drive System)について、中国自動車設計・製造メーカー「長春富晟汽車創新技術有限公司」(以下、FSAT社)とライセンス契約を締結したと発表した。今後、FSAT社はNTNの技術支援によりIWM駆動システムを搭載した軽量化新エネルギー車(以下、新エネ車)を量産する計画である。
このFSAT社が量産する新エネ車には、FSAT社の軽量化技術によるCFRP製ボディとアルミ鋳造製シャーシおよび、NTNが開発したIWM駆動システムと車両運動制御技術が搭載されることになる。
ガソリン車に搭載可能なシステム
NTNは、2003年より次世代EV用にIWM駆動システムの研究開発を行ってきたが、この駆動システムは、マクファーソン・ストラットのレイアウトに搭載することができるため、エンジン車のサスペンション部品等を兼用することが可能となっている。同時に、NTNの開発したIWM駆動システムは、減速機を採用することでコンパクト化と軽量化、また空冷式を採用することで構造の簡素化を実現している。
これに加えて、IWM駆動システムは駆動輪毎の直接制御が可能となっており、各駆動輪のトルクを直接コントロールできることが大きな特徴となっている。
（画像はプレスリリースより）
▼外部リンク
NTN プレスリリース
http://www.ntn.co.jp