ジョンソンコントロールズ、NavistarとMANの商用車にバッテリーを供給
拡大する商用車向けバッテリー市場
ジョンソンコントロールズ・パワー・ソリューションズは、世界中の輸送会社において増加する電化の需要に対応する努力の中で、NavistarとMANという大型商用トラックとバス業界のリーダー2社に対して、グラスマット吸収式バッテリー(以下、AGM)とフラデッドバッテリーを供給する契約を獲得したことを発表した。この契約により、同社は、FleetriteブランドのAGMとフラデッドバッテリーを、Navistarのトラックとバスの販売代理店700店を通して、北米のOE製品生産工場3つに対して供給する。ジョンソンコントロールズのバッテリーは、NavistarのOE製品Internationalモデルの標準仕様となった。
さらに、同社は、MANのトラックとバスにおけるOE製品生産工場とアフターマーケットサービスセンターに、AGMトラックバッテリーを供給する。この需要を満たすために、同社は、ドイツのハノーファーにある新しいAGM製造能力に投資を行った。
アイドリング禁止などの環境規制に対応
新しい車載技術や規制を含む輸送会社運営における最近のトレンドは、増加する電化のニーズと、より多くのバッテリーのニーズである。例えば、ヨーロッパと北米における新しいアイドリング禁止の法律は、燃料コストや排出量を削減することを目指しており、停止時にドライバーの快適性を向上させる新しい方法について、業界は検討している。
ジョンソンコントロールズのAGMバッテリーは、車両のエンジンが停止している間にも充電される電化のあらゆる側面に取り組むことによって、アイドリングに関連した燃料コストと排出量なしに、快適を守る機器を作動させるのと同じレベルの動力を提供する。
アルゴンヌ国立研究所の推計によると、これは現在、毎年北米におけるアイドリングしているトラックから、燃料消費を10億ガロン、およそ30億ドル相当と、二酸化炭素排出量1,100万トンという、劇的な削減を果たしている。
安全で快適なドライビング体験を強化
ジョンソンコントロールズ・パワー・ソリューションズ、OE製品グループ副社長兼ゼネラルマネージャーであるPetar Oklobdzija氏は、次のように述べた。「輸送会社の技術が進歩し、アイドリング禁止の環境規制が拡大するにつれて、バッテリーは、トラックとバス業界に、より安全で快適、効率的なドライビング経験を提供することにおいて重要な役割を果たします。我が社のAGMバッテリーは、今日と将来におけるこれらの要件に対応するように設計されています。ジョンソンコントロールズは、この成長する業界をサポートするために事業への投資を継続し、持続可能で革新的なソリューションを提供するために、我々のパートナーと緊密に協働していきます。」(プレスリリースより引用)
世界の商用車向けバッテリー市場は、2018年から2020年の間に約7%成長し、約9,500万台のバッテリーの消費が期待される。製品のイノベーションと持続可能性、グローバルな輸送フットプリントに焦点をおいて、AGM技術のリーダーであるジョンソンコントロールズは、これらのニーズに対応する立場にある。
(画像はJohnson Controlsより)
▼外部リンク
Johnson Controls Press Releases
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