フェデラル・モーグル商用車ディーゼルエンジン用の新ピストンリングを開発

商用車向けに初採用の技術
自動車用ピストンリングの大手サプライヤーであるフェデラル・モーグル パワートレインは2018年5月29日、商用車のディーゼルエンジン向けの新しいピストンリング「eLine」を発表した。

このeLineは、高効率にオイルを分配する技術を商用車向けピストンリングに初めて採用したことで、エンジンの効率化、耐久性の向上、排ガスの低減に成功している。

別のディーゼルエンジンを使用してeLineの性能を調べたベンチテストでは、ブローバイガスが最大20%まで減少したという。これは平均有効圧力が増加し、燃料消費量が大きく低減したことを意味するという。
近日中に市場投入予定
フェデラル・モーグルでテクノロジー・リング&ライナーズ部門のディレクターである Steffen Hoppe氏は次のように述べている。
「このピストンリングを使用することで、部分的に余剰オイルが溜まったり油膜破壊が起きたりすることを防ぐことができる。また低粘度のオイルが使用可能、燃焼ガスのシール改善、ピストンの摩耗低減など多くの効用がある。」
(プレスリリースより引用)

現在、このフェデラル・モーグルのピストンリングeLineは、納入先で評価確認中であり、近日中に正式に市場投入される見通しとなっている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

フェデラル・モーグル プレスリリース
http://federalmogul.mediaroom.com/