ベバスト、AeroVironment社の電気自動車充電およびテストシステム事業を買収

電気自動車の充電事業を拡大
ベバストは4日、同社グループとAeroVironment社が、慣例の取り引き完了後の調整と補償契約を条件として、AeroVironment社のEfficient Energy Systems(EES)事業セグメントを3,500万ドルで買収することに合意したと発表した。

AeroVironment社は、防衛および商用アプリケーションと戦術ミサイルシステム(TMS)の両方に向けた無人航空機システム(UAS)に関するリーディング企業である。

ベバストは、既存のすべてのEES従業員を維持しながら、長期的なEモビリティ戦略を強化していく。

ベバスト、経営委員会会長であるHolger Engelmann氏は、次のように述べた。
「この戦略的買収により、我が社の充電事業の世界的な発展が促進されます。電気自動車技術におけるEESの基本的なノウハウと、すべてのOEMに対するグローバルシステムパートナーとしての我が社の地位を組み合わせることで、ベバストグループの長期的な戦略開発が強調されます。」(プレスリリースより引用)

Eモビリティの顧客は、自動車業界の要件を理解し、システムインテグレーションに関する自動車サプライヤーのグローバルな経験から利益を得ることができる。

コア事業領域と新しい事業分野のデュアル戦略
AeroVironmentのEES事業部門の買収は、ベバストのデュアル戦略に貢献する。この戦略で、ベバストは、サンルーフやコンバーチブル、サーモシステムにおける既存のコア事業領域を強化し、バッテリーシステムとプラグイン電気自動車充電ソリューションに焦点を当てた、新しい事業分野に参画する。

AeroVironmentのCEOであるWahid Nawabi氏は、次のように説明した。
「我が社は、EES事業のための潜在的な戦略買収者を特定した非常に堅牢なプロセスを実施したことで、ベバストのEモビリティ戦略がEESのものと高度に整合し、それぞれの能力が高度に補完してエンドマーケットに提供されることが分かりました。」(プレスリリースより引用)

Nawabi氏によると、EESの戦略的売却はAeroVironment社が主要な小規模UAS、戦術ミサイルシステム、高高度擬似衛星、商業情報ソリューション事業に重点を置いており、それぞれが重要な投資と長期的な成長の可能性を表しているという。

(画像はWebastoホームページより)


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