シェフラー、ドイツのキッツィンゲンにヨーロッパ物流センターを開設
多額の投資を行い新規雇用も
シェフラーは、ドイツのキッツィンゲンに、新しいヨーロッパ物流センターであるEDCセントラルを開設したことを発表した。同社の産業部門の製品は、この工場からヨーロッパ市場に向けて出荷される。中央倉庫での開所式において、シェフラーの監査役会長であるGeorg F. W. Schaeffler氏は、次のように挨拶した。
「この新しい物流センターは、我が社の戦略『明日のモビリティ』の実現に向けたマイルストーンです。同時に、我々は、EDCセントラルを、フランケン地方、バイエルン州に対するコミットメントとして見ています。」(プレスリリースより引用)
シェフラーは、この新しい施設の建設に約1億1,100万ユーロを投資している。現在、キッツィンゲンで100人の従業員を雇用しているが、来年の中頃には約200人に増員する予定。
フランケン地方中央のヘルツォーゲンアウラハにある同社の本社と、キッツィンゲンの新しい施設に加えて、シェフラーは、バイエルン州に10ヶ所の拠点を持っている。
バイエルン州のMarkus Söder首相は、次のようにコメントした。
「キッツィンゲンは、シェフラーのヨーロッパ物流システムの中心となります。これは、シェフラーにとって大きな投資であり、拠点としてのフランケン地方とバイエルンのための素晴らしい開発です。」(プレスリリースより引用)
サプライチェーンの確立で顧客満足度を向上
ヨーロッパ配送ネットワークを持ったシェフラーの物流システムの再編成は、シェフラーをより柔軟で迅速、大胆にする未来志向プログラム『アジェンダ4プラスワン』におけるイニシアチブの一部である。シェフラーのCEOであるKlaus Rosenfeld氏は、次のように説明した。
「キッツィンゲンへの投資の主な目的は、サプライヤーと生産ネットワークから顧客までのグローバルなサプライチェーンを、よりコスト効率が高く、迅速で柔軟性があるものにすることです。これは、新しいEDCセントラルにより、シェフラーグループの将来の競争力が提供され、確実にする能力を向上させることに直接役立ちます。」(プレスリリースより引用)
シェフラーは、ヨーロッパの流通ネットワークを利用して、市場への供給、配送の信頼性、配送能力を向上させ、顧客の満足度をさらに高めたいと考えている。その結果、シェフラーの標準製品は、受注後24時間から48時間以内に、EDCセントラルからヨーロッパの顧客に配送することができる。また、配送トラックが工場を離れる2時間前に顧客の注文があれば発送が可能である。
さらに、シェフラーは、コンテナ内の商品の出荷や顧客自身のパッケージングなど、特別な顧客の要件を保証することも可能であり、特別な仕分けプロセスと受取人固有のラベルの貼付も可能となっている。
最先端技術で迅速な配送を
EDCセントラルの起工式は、2016年10月に、キッツィンゲンのconneKT-Technologieparkにおいて行われた。この施設は、28,000ユーロのパレット保管スペースを備えた38.5メートルの高いラックを持つ保管倉庫と、約95,000のストレージスペースを持つコンテナウェアハウスである。荷役の補助機械は、電化のフロアトラックシステムと最先端の搬送技術を使用して、2,000メートル以上の長さを配送する。
20台のランプで、1日あたり最大85台のトラックの積み下ろしをすることができる。約17,000平方メートルの面積を有する物流エリアは、2階の一部を約25,000平方メートル倉庫として使用可能なホールスペースを有する。
(画像はプレスリリースより)
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