Leoni、最先端ケーブルの研究開発と生産を行う工場の建設を開始
eモビリティや接続された自律運転に対応するケーブル
Leoniは4日、ドイツのロート市に、最先端のケーブル生産とハイテク研究開発センターを組み合わせた「未来の工場」の建設するための上棟式を行ったことを発表した。同社は、デジタル技術、インテリジェントな製品とソリューション、クラウドベースのサービスを通して、先駆的生産の基礎を築くことになる。
eモビリティや自律的な運転、接続性というメガトレンドは、現在自動車部門の構造に大きな変化をもたらしている。特に、車両の神経ともいえる配線は、これらの新しい要件に対応しなければならない。
データレートの増加と電力需要の急速な増大によって、より柔軟性の高い新しいデータと電力のアーキテクチャが求められている。
Leoni取締役であり、配線&ケーブルソリューション部門を担当するBruno Fankhauser氏は、次のように語った。
「我々は、今後のデジタル化によってもたらされる機会をより有効に活用したいと考えています。この目的のために、我々は、インテリジェントなケーブルやシステム、サービスなどのポートフォリオを拡大します。『未来の工場』は、イノベーションと効率的な生産のための理想的な基礎条件を提供します。」(プレスリリースより引用)
データと配電に重点を置く
自律走行に向けた最先端データケーブルの開発と生産に加えて、電気自動車におけるより安全で効率的、信頼性の高い配電に向けたソリューションが開発されている。節約されたワットは、すべてレンジ(マイレージ)に変換され、充電プロセスで節約された時間は、電気駆動力を強化する。ソリューションには、いわゆる高性能直流充電用の充電ケーブルも含まれる。充電中にケーブルの温度は大幅に上昇することにより、液体を使用して積極的に冷却する必要がある。「LEONiQ」技術によって、ケーブルの温度を監視することができ、Leoniのインテリジェント充電ケーブル「iEVC」のような光ファイバを使用して、液体の浸入を可能にして充電ステータスを視覚化することが可能となった。
システムシミュレーションでは、プロセスを迅速に大幅に加速させるソリューションの開発プロセスにおいて顧客をサポートするために、エネルギーとデータ伝送システムの機能シミュレーションに焦点を当てる。
2020年までに移転完了
現時点でのスケジュールによれば、Omlor-Mehringer社の建築家とマスタープランナーによって設計され、一般建設業者のZüblin社によって建設されたビルは、2018年末にLeoniに引き渡される予定である。Leoniは、Stieberstrasseの既存工場から現在の生産施設へ移転し、2019年に段階的に開設されることを期待しており、今後134,000平方メートルの面積となる「未来の工場」に、約800人の従業員が移動するのは、2020年中頃になる予定である。
Leoniは、この工場に対し、総額で9,000万ユーロを投資する予定。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Leoni Press Releases
https://www.leoni.com/