テネコ、CVSA2サスペンションシステムの新オプションを発表

SUVとオフロード用途向けに機能拡張
テネコは12日、「CVSA2」セミアクティブサスペンションが、性能が強化された新しいアップグレードオプションによって、SUVとオフロード用途向けに適応することを発表した。

「CVSA2」サスペンションは、Monroeブランドによるインテリジェントサスペンションのポートフォリオの基礎であり、スポーツカー市場向けに開発されたもの。

今回、新しい「Kinetic H2」ロールコントロールと「Kinetic X2」ピッチコントロール技術に関して機能拡張し、SUVのオンロードとオフロードにおけるパフォーマンスを向上させ、コーナーリングの衝撃を低減し、車両のロールとピッチの動きを制動するが可能となった。

加えて、システムは、高度とレベルを可変で制御するための独立した油圧スプリングシートを備えた新しい4コーナー油圧リフトソリューションを提供し、オフロード運転中の地上高を改善し、人の乗り降りが簡単となり、高速道路運転中の正面の高さおよび空力抵抗を低減している。

テネコ、ライドパフォーマンスの社長であるMartin Hendricks氏は、次のように述べた。
「我が社の革新的なCVSA2サスペンションシステムは、スケーラビリティと高度な柔軟性を備えたチューニングレンジなどOEMに多くのメリットをもたらし、ドライバーにとって優れたハンドリング、安定性、オンロードの快適性を提供します。このソリューションをSUVアプリケーションに適応させ、高度なKineticロールコントロールとピッチコントロールテクノロジーのような機能を追加することで、完璧な走りを追求しながら、パフォーマンスと快適さを両立させることができます。」(プレスリリースより引用)

安定性やトラクションが向上、最高の走行快適性を実現
CVSA2/Kinetic H2ロールコントロールシステムにアップグレードすると、SUVのドライバーは、コーナーでの安定性向上、ハンドリングの改善、ヘッドトスの削減、快適性の向上を体験することができる。

オフロードで使用している間、システムは車輪の荷重分布を管理し、移動距離を増やし、地面での操作性、車両の安定性とトラクションを向上させる。アップグレードにより、走行快適性の向上、制動距離の短縮、加速時の安定性向上のために、ピッチコントロールを追加することで、SUVの性能をさらに向上させる。

また、CVSA2/Kinetic X2システムは、バッテリー電気自動車のための有益なアップグレードであり、電池重量が高いために、急激な加速と減速が行われるとピッチに影響する。

そして、テネコの高性能CVSA2/Kinetic H2およびX2テクノロジーは、トラクションとステアリングレスポンス、道路分離車両荷重分布、ブレーキバランス、エアロダイナミクス機能と快適性などを提供しており、スポーツカーアプリケーションのためのアップグレードとして利用可能である。

システムは、OEMの顧客に対し、市場で利用可能な他のダンピングとロール制御システムと比較して、費用対効果が高く、低減した重量、低いエネルギー消費、その他多くの利点を提供している。

(画像はTennecoホームページより)


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