イートン、成長する市場に対応しe-モビリティ事業を拡張

新製品や新技術の開発に投資
イートンは、高電圧電化車両に対する需要の増加に対応するために、e-モビリティの新しいビジネスを開始する。

イートンは、Electrical and Vehicle事業の製品、専門知識、グローバル製造能力を組み合わせることでe-モビリティを形成した。そして、2030年までに、バッテリ電気自動車1,500万台と、マイルドハイブリッドからプラグインハイブリッドまで3,000万台に成長すると予測される、世界的な車両電化市場を活用する態勢を整える。

今後5年間で、スマートな診断技術・インテリジェントなパワーエレクトロニクス・予測的なヘルスモニタリングなどの新製品や新技術の開発に5億ドル以上を投資、グローバルな機能をさらに強化し、乗用車と商用車、オフハイウェイの顧客に対して、インテリジェントな電化製品とソリューションを提供していく。

自動車電化のリーデング企業であるイートンは、アメリカ・ヨーロッパ・中国およびその他のアジア太平洋市場において、15,000台以上のHEVおよびPHEVシステムを搭載したハイブリッドシステムの開発に15年以上の実績を持っている。

また、世界の電化車両の約50%に高電圧で高速作動するヒューズを提供するとともに、ヨーロッパの主要なバッテリ電気自動車プラットフォームに、パワーエレクトロニクスを搭載している。

3つの主要分野に重点
イートンの電気事業は、世界最大のデータセンター、病院、工場、および、大量の電力を消費し、中断のない電力の流れが不可欠な地域に製品を設置し、商用車市場に、e-モビリティとともに組織化された知識と専門性をもたらしている。

e-モビリティ事業の社長であるJeff Lowinger氏は、次のように述べた。
「ハイブリッド分野でのトランスミッションとパワーエレクトロニクスの経験に加えて、顧客の独自なニーズに対応する我が社の能力は、他のサプライヤーとは異なる明確な利点をもたらします。イートンのハイブリッドシステムを使用している顧客は、およそ20億マイルのクリーンで信頼性の高いサービスの積み重ねを得ています。」(プレスリリースより引用)

e-モビリティは、自動車用および商用車用の3つの主要分野である「インテリジェントパワーエレクトロニクス」、「パワーシステム」、「高度な配電および回路保護」に重点を置いている。

配電および保護部門には、ヒューズ・スーパーキャパシター・配電ユニット(PDU)が含まれ、パワーエレクトロニクスには、コンバータ・オンボードの充電器などがある。また、パワーシステムには、様々な中型および大型車用の電気自動車(EV)トランスミッション、ならびに大型トラック用の48ボルト回生アクセサリードライブシステムが含まれる。

e-モビリティの拡張で収益増加
グローバルサプライヤーとして、イートンは、車両ダイナミクス、安全基準に関する優れた知識を持っている。

同社の既存電化製品ラインである、DC/DCコンバータ、PDU、ハイブリッドおよびバッテリ電力のトランスミッション、高電圧ヒューズなどは、電化が増加するにつれてe-モビリティがさらなる成長を遂げるための基盤として機能する。

また、同社は、現在の電化ポートフォリオが2018年に約3億ドルの売上高を計上すると予測し、新しい製品と顧客がe-モビリティのポートフォリオに追加されるにつれて、2030年までに20億ドルから40億ドルの収益を上げることを期待している。

e-モビリティは、ミシガン州サウスフィールドに本拠を置くグローバル事業で、アジア・ヨーロッパ・アメリカにデザインセンターと製造拠点を持ち、現在約1,200人の従業員を雇用している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Eaton Press Releases
http://www.eaton.com/