コンチネンタル、チェコの工作機器メーカーVÚK社を買収

タイヤ組み立て機械用コンポーネントのサプライヤー
コンチネンタルは9日、チェコ共和国の工作機器メーカーであるVÚK spol社(以下、VÚK社)を買収したことを発表した。

これにより、長年にわたりタイヤ組み立て機械用コンポーネントの主要なサプライヤーであったVÚK社の株式100%を取得した。

この買収により、チェコのオトロコヴィツェにあるコンチネンタルの施設が強化され、同工場は4,500人の従業員を保有し、コンチネンタルの世界最大の工場となる。

この新しい事業部門とともに、コンチネンタルは、最新の技術基準におけるタイヤ組み立て機械の開発と生産を推進する。

コンチネンタル、Manufacturing and Logistics TiresのヘッドであるBernhard Trilken氏は、次のように説明した。
「VÚK社の買収により、タイヤ組み立て機械の生産能力が強化され、我が社の成長戦略『Vision 2025』が支えられています。我々はポートフォリオを拡大するだけでなく、機械建設の新しい専門知識を獲得し、テクノロジーの場所としてオトロコヴィツェを強化しています。」(プレスリリースより引用)

自動車などのタイヤとタイヤ金型も生産
オトロコヴィツェ工場では、自動車やトラック、産業用のタイヤだけでなく、VÚK社が統合されるコンチネンタル Molds and Machinery事業部門(CMM)のタイヤ金型も生産している。CMMは、コンチネンタルのタイヤ組み立て機械およびタイヤ金型の生産者である。

コンチネンタル、Molds and Machinery事業部門のヘッドであるDidier Fuchs氏は、次のように強調した。
「我々は、オトロコヴィツェから我々を支援する約90人の新しい同僚と協力することを楽しみにしています。CMMとオトロコヴィツェ工場において、この合併は、我が社の競争力を強化するうえで重要な要素です。」(プレスリリースより引用)

VÚK社の従業員は、主に機械のコンポーネントや機械の組み立てに特化しているが、CMM部門は、機械、ハードウェアやソフトウェアのエンジニアリング、大規模プロジェクトの管理における多大な専門知識を持ち、タイヤ工場の世界的なサービスネットワークを有している。

自動車、トラック、工業用タイヤのほか、工場のポートフォリオには、ContiSealとContiSilent技術を搭載したタイヤ、高性能タイヤが含まれる。さらに、この工場では、ドライブテスト施設とタイヤ設計ワークショップも利用できる。

(画像はプレスリリースより)


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