ハネウェル、軍用の精密ナビゲーション機能を自律走行車両などに応用へ
■慣性計測装置技術と全球測位衛星システムを融合
ハネウェルは、大きさやコストパフォーマンスを妥協せずに、ロボットや自律走行車両など幅広い業界の顧客に正確なナビゲーションを提供する慣性ナビゲーション装置「HGuide n580」を新しく開発した。
ハネウェル・エアロスペース、ナビゲーション&センサ担当シニアディレクターであるChris Lund氏は、次のように述べた。
「HGuide n580が提供する慣性と衛星のナビゲーション機能の融合は、精度が要求される場合に特に重要です。それは、例えば、我が社の技術が、乗員の安全を確保しながらナビゲーションシステムの正確性と性能を拡張することができる、町における自律走行車両のような場合です。ナビゲーション技術におけるハネウェルの歴史と専門性によって、顧客は、この新しい高度な技術を自社のアプリケーションと操作に導入することができます。」(プレスリリースより引用)
■ビルやトンネルなど位置信号の課題を克服
およそカードデッキの大きさであるHGuide n580は、高層ビルや地下トンネル、多層高速道路での立ち往生、橋がある人口密度の高い都市など従来のGPSによるナビゲーションにとって課題となる、衛星利用範囲が限られた地域において、正確にナビゲートする必要がある機能を、ハネウェルの産業顧客に提供している。GPS装置が適切に機能するためには、地上の装置と空にある複数の衛星との間で、その位置を正確に方向付けるために強い信号接続が必要である。ビルやトンネルなど都市のインフラストラクチャーは、GPS装置の受信機と衛星の間の信号を一時的にブロックし、いわゆる「アーバンキャニオン」という地域を作ってしまう。
HGuide n580先進システムによって、ハネウェルの慣性計測装置技術がGPSと組み合わせられて、バックアップソリューションとして機能し、アーバンキャニオンによって生じたGPS信号の損失が、ナビゲーションの完全な損失という結果にならないことを意味する。
(画像はHoneywellより)
▼外部リンク
Honeywell Press Releases
https://www.honeywell.com/