マグナインターナショナル、SPEの自動車部門表彰で3つの賞を獲得

■軽量化イノベーションの技術
マグナインターナショナル(以下、マグナ)は、ドイツ・デュッセルドルフで開催された2018年プラスチックエンジニア協会(SPE)の自動車部門表彰において、3つの最優秀賞を獲得したことを発表した。

先進的な材料によって可能になった革新的な軽量化が評価されて、2019ジープチェロキーに向けたマグナの熱可塑性リフトゲートは車体エクステリア部門を獲得した。また、カーボンファイバー製サブフレームのプロトタイプはシャシー部門で、ねじり溶接接合プロセスは実現技術部門で、賞を獲得した。

マグナ・エクステリアの社長であるGrahame Burrow氏は、次のように述べた。
「SPEは、現在の自動車製造環境における軽量化イノベーションの重要性をはっきりと認識しています。我々は、この評価に感謝するとともに、自動車メーカーがより新しい製品を提供し、目標を達成する手助けができることを楽しみにしています。」(プレスリリースより引用)


■複合材料により質量を大幅に削減
2019ジープチェロキーに採用された軽量で完全にリサイクル可能な複合リフトゲートは、世界的にクロスオーバーやスポーツ用ユーティリティ車両の需要が高いために、特に有益である。これらのリフトゲートモジュールは、鉄鋼の物と比べて最大25%の質量削減を達成し、完全なアセンブリとして顧客に出荷される。

複合材料によって、より深く引っ張ることや、より鋭い角度で曲げることができるため、設計における柔軟性がより大きくなる。マグナのフルシステム組み立てと配送の利点として、トータルリフトゲートモジュールの複雑さの低減、設備投資の削減、組み立て工場でのスループットの向上などがある。

カーボンファイバー製サブフレームは、フォード・モーター社との継続的な共同研究開発プロジェクトの成果である。プロトタイプのサブフレームは、45の鉄鋼部品を2つの成形部品と6つの鉄鋼部品に置き換えることによって、部品を82%削減するとともに、スタンプ鋼でできたサブフレームと比較して34%の質量削減を実現している。

現在も車両レベルのテストが進行中である。

■インスツルメントパネルをねじり溶接
ねじり溶接は、それらを一緒に融合させるために十分な摩擦系の熱を生成する高速のねじり動作とともに、プラスチックブラケットを熱可塑性のインスツルメントパネルに接合する。

マグナは、技術パートナーと協力して、自動車用インスツルメントパネルのねじり溶接を初めて採用した。このプロセスは現在、ヨーロッパで、2017シュコダ・オクタビアのフロントインスツルメントパネルに使用されており、すぐに北アメリカ市場で使用する予定である。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Magna International Press Releases
https://www.magna.com/