Magneti Marelli、フランスの新興企業SmartMeUp社を買収

■ソフトウェアを車載アプリケーションに展開
Magneti Marelliは、自律運転、スマートシティ、安全技術アプリケーションを目的とした「Perceptionソフトウェア」を取り扱うフランスの新興企業、SmartMeUp社を買収する契約を締結したことを発表した。

買収手続き完了は、2018年の最終四半期となる予定。

SmartMeUp社は、センサーの信号を処理するソフトウェアを開発し、車両周囲の物体を検出して認識し、3D環境構築と物体移動追跡を実現した。こうしたソフトウェアは、自律型車両にとって重要な役割を果たすと考えられている。

SmartMeUp社のソフトウェアの特徴として、コンピューティングパワーが低く、発熱が少ないことから、組み込み車載アプリケーション用に大規模に展開することができるということが挙げられる。

また、2020年までに必須となるNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)要件計画に含まれている「運転者モニタリング」用のソフトウェアの開発にも注力している。

そして、この買収により、Magneti Marelliに、その分野で実証された能力を備えた高度な技術を持つ科学者およびエンジニアのグループが提供される。

■自律運転の実現へ向け様々な投資や計画
Magneti Marelliの自律運転戦略の第一歩は、センサーを車両のライトに統合する「スマートコーナー」コンセプトの開発と、LiDARシステムの共同開発のために、LiDARのエキスパートLeddarTechへの投資である。

さらに、Magneti Marelliは、自動車用グレードのカメラとセンサー融合用電子制御ユニットについて、内部開発している。

Magneti MarelliのCEOであるPietro Gorlier氏は、次のように述べた。
「我が社は、SmartMeUp社の買収によって、LiDARのエキスパートLeddarTechへの投資や、長年にわたって確立された照明とエレクトロニクスの機能と組み合わせて、アーキテクチャの感知と認識のコンポーネントに焦点を当てた自律運転の開発に対する努力を強化します。」(プレスリリースより引用)


(画像はMagneti Marelliより)


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Magneti Marelli News
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