Leoni、電気自動車とハイブリッド車技術展にEVC充電ケーブルなどを出展
■標準化が進む北米市場
Leoniは、9月11日からミシガン州ノバイで開催される電気自動車とハイブリッド車技術展において、EVC充電ケーブルとハイボカール高圧ケーブルなどを展示する。ケーブルは、充電ステーションから車両まで、パワーエレクトロニクスを介した充電ポートから高電圧バッテリまで、充電システム全体をカバーしており、Leoniは、この新しいLEONiQキーテクノロジーを使用して、システムにインテリジェンスを追加した。
電気自動車充電に関する「UL 2263」など独自の規格で、ケーブルを充電するための既存の要件を採用することにより、北米市場は、標準化という世界的な取り組みに従っている。
ULはさらに、AC充電用の300V(EVJE、EVJT、EVJ)、DC充電用の600V(EVE、EVT、EV)という現在のクラスを、欧州EN 50620規格に準拠した1000Vカテゴリ、他の用途で液体冷却急速充電システムに拡大する予定である。
■インテリジェントシステムで電力充電サイクルを監視
同社のLEONiQキーテクノロジーは、事実上リアルタイムで、世界のどこにあっても、このような高電力充電サイクルを監視し、最適化することを実現した。LEONiQは、任意のケーブルシステムに沿った温度や機械的ストレスなどの様々なパラメータを監視するとともに、このデータを記録し、クラウドサービスにより送信し評価することができる。
例えば、充電ステーションからのセンサデータと、車両バッテリとケーブルの温度との組み合わせに基づいて、バッテリや車両、顧客に害を与えることなく、常に、すべての充電を可能な最大電力で実行することができる。
Leoniは、アメリカ市場に向けて、既存のAC/DC充電クラス用の幅広いポートフォリオを提供しており、そのハイパワーチャージング(HPC)ケーブルを使用して、新しい1000 Vカテゴリのソリューションをすでに提供している。このHPC技術は、冷却回路を用いて充電ケーブルを冷却し、それにより、最大500Aの充電電流を可能にする。
■世界各地の基準に対応
さらに、Leoniは、電気自動車における高電圧配線用シリコンケーブルの有望な代替品を開発した。燃焼エンジンと電気自動車の組み合わせにより、最高200度の温度要件がハイブリッド車で充足されなければならないが、純粋の電気自動車では温度が低いことが優先される。このため150度に対応する開発が行われ、優れた柔軟性を誇り、耐摩耗性と攻撃的なメディアに耐えることに関して、より良い値を示した、高屈曲ストランドを使用した放射線架橋ケーブルが開発された。
Leoniの代替ドライブシステム用の革新的なケーブルソリューションは、国や地域特有の基準に加え、多くの顧客基準を充足する。また、北米のUL認可に加えて、ヨーロッパ、中国、日本の各国の承認も取得している。そのグローバルな生産オプションにより、同社は世界中のどこにいてもすぐに顧客に供給することができる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Leoni Press Releases
https://www.leoni.com/