マーレ、オイル不使用コンプレッサー用のコンポーネントを開発

■オイル潤滑省略でメンテナンスコストが低減
マーレは、商用車ブレーキシステムのための圧縮空気生成に革命をもたらす、オイル不使用コンプレッサーの設計のための新しいコンポーネントを開発した。

特殊なテフロンピストンリングと、ピストンスカート上のスライディングラッカーピストンコーティングを組み合わせた、「Nikasil」コーティングシリンダーを使用することで、これまで重要なステップであったオイル潤滑を、耐用年数に影響を与えることなく、省略することができる。

この製品の特徴としては、オイル制御リングが不要であるため、クリーンでオイル不使用の圧縮空気流であること、メンテナンスコストが低減されたこと、軽量、摩擦抵抗が低いことがある。

■CO2排出量も削減
マーレは、ピストン・ピストンリング・シリンダーを完全なユニットとして提供する。コンプレッサーメーカーにとって、これは、アルミピストンとシリンダーの使用、最小限のシステム重量、完全に調和したコンポーネントの最適な温度制御、そして高い耐久性を得ることとなる。

これをさらに進化させ、新しいコンポーネントは、コンプレッサーを燃焼エンジンのギア駆動装置から物理的に分離し、需要を満たすように制御できる、マーレ48ボルト電気ドライブを介して動力を供給することを可能にする。

これは、バックグラウンドノイズを最小限に抑えるだけでなく、運転状況に応じてCO2の明白な削減を達成する。

また、これは、燃焼エンジンを搭載した車両のような、既存のエンジンオイルを保有した物では利用できない電気自動車における将来の使用に理想的である。

ピストンスカートの「Nikasil」コーティング・PTFEピストンリング・スライディングラッカーピストンコーティングは、コンプレッサーのオイル消費量と摩擦、重量を低減するため、オイル潤滑コンプレッサーを当面使用し続けたいメーカーにとっても利点となる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Mahle Press Releases
https://www.mahle.com/