イートン、協力した電気自動車充電の機会に関する報告書について発表
■電気自動車の充電ポイントの収益性などを検討
イートンとNatWest、Lombard、再生可能エネルギー協会によりサポートされた、Aurora Energy Research(以下、Aurora)による報告書『商業用および産業用サイトにおける電気自動車充電の機会』では、2040年までに電気自動車が量産されることをサポートするために、イギリス全土で、商業用および産業用(以下、C&I)の充電ポイントが300万個まで必要である、としている。Auroraの調査では、C&I充電における4つの主要なアプリケーション、輸送用版、業務用充電、公共駐車場、高速道路サービスステーションを検討し、投資を引き寄せるための機会と要件を検証している。
分析によれば、C&I充電アプリケーションにおける収益性の高いビジネスケースとプラスの収益は、ユーザーが使用する電気代を支払う場合に特定できる。例えば、スーパーマーケットの駐車場や高速道路のサービスステーションでは、利用率が高いとの想定で、小売り電気料金より1kWhあたり5~6pのプレミアムを課して、収益性の高いビジネスケースを見出すことができる。
また、Vehicle-to-grid (以下、V2G)充電やエネルギー貯蔵システム、ソーラーパネルなどの技術と電気自動車を組み合わせることにより、適切なサイトでの機会を強化することが可能となり、電気の消費者価格を下げることをサポートし、グリッドのアップグレード費用を削減し、稼働率の低下を補償し、キャパシティマーケットや補助的サービスからの追加収入を提供する。
例えば、イギリスの高速道路サービスステーションの場合、太陽光とストレージを追加する楽観的なシナリオでは、1日6時間の稼働率が必要な場合は、充電ポイントごとに1日4時間の利用で有益なビジネスケースを提供できる。
これは、2019年4月に固定価格買い取り制度の終了に際し、補助金が不要で収益性が高いビジネスモデルを模索している太陽光セクターにとって良いニュースである。
■電気自動車の増加のために必要な民間投資
イギリスに提供されるクリーン成長の機会を強調するために設定された、Green GB週間を祝う国として、調査はタイムリーである。Auroraでモデル化された中心となるケースは、2040年までに1,700万台の電気自動車が存在することが予測され、これは、エネルギーシステム全体に変革の効果をもたらすだろう。
Auroraはまた、2040年までに3,500万台の電気自動車という、ナショナルグリッドの2018年の将来エネルギーシナリオにおける「2度」から電気自動車の値を使用した、意欲的な「ハイ」ケースをモデル化した。
このハイケースでは、イギリスは、C&Iサイトでの電気自動車充電が、2040年には11-15TWhに達することを要望している。これは、100万から300万の充電取り出し口と、ネットワークのアップグレードコストを抜かして、20億~60億ポンドの投資が必要である。
これは、公に利用可能な充電の現在のレベルから、電気自動車インフラストラクチャの膨大な拡大を表している。
このような投資は消費者や社会にとって長期的な利益をもたらし、自動車の排出量は、高く展開した場合、2040年までに90%減少する可能性がある。
■イギリスを電気自動車の世界的リーダーに
イートン、Commercial Buildings EMEAのセグメントリーダーであるJohn Robb氏は、次のようにコメントした。「スマート規制は、公的な電気自動車充電インフラに必要である大規模な民間投資を引き寄せる鍵である。Auroraの経済調査から明らかなように、電気自動車充電投資のビジネスケースは、V2G、エネルギー貯蔵および需要対応に関連する重要な追加収入源を完全に実現する規制により大幅に強化される。イートンは、イギリスの規制当局および政府と協力して、イギリスを電気自動車の世界的リーダーにするための適切な環境を育成することを支援していく。」(プレスリリースより引用)
(画像はEatonより)
▼外部リンク
Eaton Press Releases
http://www.eaton.com/