Gestamp、日本初の工場を三重県の松阪市に開設

■最先端のホットスタンプ技術で加工した製品
Gestampは10月25日、日本における最初の工場を三重県の松阪市に開設したことを発表した。

開設式は、三重県の鈴木英敬知事、松阪市の永作友寛副市長、三井物産の代表取締役会長である飯島彰己氏、Gestamp代表取締役会長であるFrancisco J. Riberas氏が参加して行われた。

新工場の名称は、「Gestamp Hot Stamping Japan」で、ホットスタンプ技術を用いて高度に加工された金属製ボディー・イン・ホワイト部品を製造し、同社がグローバルリーダーである分野において、車体の重量を削減して安全性を高める。

工場は、初期段階では4,000万ユーロ(50億円以上)が投資され、ホンダを始めとする日本のOEM向けに機能することとなる。そして、今年末までに、約60名が新工場に雇用される予定で、将来的に新しいプロジェクトが発生すると拡大フェーズの一環として増加する可能性がある。

新工場には、グループの一員である機器メーカーのLoire Gestampによって構築された1,200トンの中型ホットスタンプラインが設置される。同工場では、レーザカットセルやショットブラスト装置など、フルサービスのホットスタンピング機能を提供する。

■松阪工場で産業フットプリントが22ヶ国に増加
松阪工場で製造された自動車部品は、日本国内の自動車市場を対象としている。これまで、日本の自動車メーカーの需要には、Gestampの北米や南アフリカ、ヨーロッパ、アジアの工場からサービスを提供していたが、この新工場により、日本の需要に関するGestampの知識が向上する。

そして、この新しいグリーンフィールド工場で、Gestampが展開する市場の数は22に増える。Gestampは、昨年開設した東京のR&Dセンターを通して、技術と商用チームが日本の顧客をサポートし、日本の市場で積極的な存在感を示している。

新工場の発表は、日本の国内市場をフットプリントに追加することによって、日本の自動車メーカーとの戦略的な関係を強化するというGestampのビジョンを支えている。

GestampのCEOであるFrancisco J. Riberas氏は、次のように説明した。
「Gestampの戦略は常に顧客に付随することです。我々は日本に工場を開設したことにより、効果的で革新的、競争の激しい市場において、近い場所から日本のOEMにより良いサービスを提供することができます。我が社は、日本の顧客と未来の車を共同開発するために、日本で存在したいと思っており、軽量化と安全性を向上するために、また、彼らの市場において、我々が既に世界中で行っているように、特にホットスタンプという最先端の技術を通して価値を加えます。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Gestamp Press Releases
https://www.gestamp.com/