ラインメタル傘下のKS Kolbenschmidt、中国のNS6排出ガス基準に対応
■商用車用のスチールピストンを製造
ラインメタル・オートモーティブ(旧KSPG)は12月10日、同社傘下で商用車用スチールピストンの大手メーカーであるKS Kolbenschmidt社が、中国の自動車業界のサプライヤーZNKS社を通じて、中国で導入されるNS6排出ガス基準に対応していくことを発表した。NS6排出ガス基準は、ヨーロッパのEU6に準拠したもので、この排出制限は最先端のエンジン設計を必要とし、約10リットルの大型エンジンでは、ヨーロッパで使用されてきた最新のスチール製のピストンが必要である。
KS Kolbenschmidtは2017年にZNKS社とライセンス契約を締結しており、商用車用のスチールピストンの製造と販売を担当している。
これにより、NS6基準を満たすように設計された最新のピストン技術が、中国の拡大する市場にもたらされることとなる。
■生産工場を新設し12月に量産開始
ZNKS社は、スチール製部品の中国における生産拠点として、河南省の孟州市に、新しい生産工場を建設した。KS Kolbenschmidtは、機械加工、摩擦溶接、仕上げ加工の分野で高度な技術を提供しており、生産能力の最大利用のために設計された、最初の2つの生産ラインはすでに発注され、まもなく孟州市に出荷される。
新しいZNKS社の生産設備は、2018年12月にシリーズ生産を開始する予定であり、2019年第1四半期にはさらなる立ち上げが予定されている。そして、製造されるスチール製ピストンは、エンジンが中国のNS5排出基準か、さらに高い要求を満たすことを可能にする。
中国のエンジンおよび商用車メーカーは、すでに多くのピストンプロジェクトの受注を行っている。この顧客サークルの中で、KolbenschmidtピストンとZYNPシリンダーライナーと組み合わせて、ヨーロッパとアメリカでも成功した開発結果が達成された。
(画像はプレスリリースより)
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