マグナ・インターナショナル、スペインのVIZA社を買収
■自動車用シートの構造技術を評価
自動車部品の大手サプライヤーであるマグナ・インターナショナルは12月18日、自動車用シートの構造技術やフロアラッチシステムなどを製造するスペイン企業のVIZA Geca SL(以下、VIZA社)を買収すると発表した。マグナ・インターナショナルは、同社が自動運転車やライドシェアなどを想定した座席を実現するうえで、VIZA社が重要な知的財産権や技術を持つことを評価したとしている。
VIZA社の2017年の売り上げは1.25億ユーロ規模であり、2019年第一四半期に規制当局の承認が下り次第、買収が完了する見通しとなっている。
■自動車シートソリューションを強化
VIZA社はフォルクスワーゲン、プジョー・シトロエン、ルノー・日産に自動車用シートの構造技術、フロアラッチシステム、折り畳み式シートを供給しており、マグナ・インターナショナルはVIZA社が73年の歴史を持つこの分野の技術により自動車シートソリューション事業を強化していく方針である。マグナ・シーティングのプレジデントであるMike Bisson氏は次のように述べている。
「我々は自動車用シート事業、特に多大な投資を必要とする座席構造の分野について戦略的にかつ慎重に検討を重ねてきたが、VIZA社の技術により特に欧州において競争優位に立つことが可能になる。」(プレスリリースより引用)
VIZA社はスペインのほかにチェコとモロッコ、メキシコに工場を保有しており、従業員数は約1100人である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
マグナ・インターナショナル プレスリリース
https://www.magna.com/