GKNドライブライン、新しいボールスプライン・サイドシャフトを発売

優れたハンドリングとオフロード特性を両立
GKNドライブラインの世界的なアフターマーケットを担当するGKN Niche Customers,Motorsport and Aftermarket(NMA)は、安全なオンロードハンドリングと優れたオフロード特性を組み合わせた、新しいボールスプライン・サイドシャフトを発売した。

直線的に配置されたボールベアリングは、卓越したサスペンション性能によって、これまで達成されていなかったプランジを提供する。

ほとんどのスポーツ用ユーティリティ車(SUV)は、オフロードで使用されることはめったにないことから、SUVを運転する人は、セダンと同じレベルの動的なオンロードハンドリングと快適さを期待している。

しかし、SUVは地上高が高く、重心が高いため、大きいサスペンション移動を必要とするランニングギアの設計には大きな課題がある。利用可能なサイドシャフトが、限られたホイールの動きと乗り心地の悪さをもたらしたため、SUVの開発エンジニアは、一般車両のようなハンドリングと、良好なオフロード特性を組み合わせる妥協を受け入れた。

GKNのボールスプライン・サイドシャフトは、最大70ミリという優れたプランジ長を提供している。この大幅な変更は、軸方向のサイドシャフト変位を可能にする複数の深くカットされたプロファイルで動くリニアボールベアリングに起因している。

新しいボールスプラインは、SUVにとって大きな利点がある。高い地上高では、10度以上の設置角度が必要になることが多く、長いサスペンション移動をさらに制限する構成となる。新しいボールスプライン・サイドシャフトは、広い設置角度と長いサスペンションストロークを組み合わせることで、これを解決した。

最適化された騒音・振動・ハーシュネスの静音走行
また、ボールスプライン・サイドシャフトの特徴的な形状は、その変位メカニズムがシャフトに沿って異なる直径を必要とするので、簡単に認識することができる。

軸方向変位における遊びを排除するための非常に高いレベルの製造精度、もしくはサスペンションレスポンスが貧弱であることから、ハンドリングを妥協することができる。

このため、ボールスプラインの製造には最高品質の材料のみが検討される。これらは、最適化された騒音・振動・ハーシュネス(NVH)と高トルク伝達を通じて静音走行を促進する。これもSUVアプリケーションにとって重要なことである。

GKNは、OEのSUVアプリケーション用のボールスプライン・サイドシャフトを開発し、また、アフターマーケットプログラムでもまったく同じ品質で提供している。

(画像はプレスリリースより)


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GKNドライブライン プレスリリース(PR Newswire)
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