パナソニックオートモーティブ、先進コックピットプラットフォームSPYDR 2.0を発表

■より安全で楽しいドライビング体験
パナソニックオートモーティブは、CES 2019で、消費者の体験を変革し、自動車メーカーに新たな柔軟性と自由を提供するための完全に統合された最新技術プラットフォームである「SPYDR 2.0」を発表した。

同社は、業界をリードするスマートテクノロジプラットフォームとして、多くの車両の現在の過密状態を認識し、IVI、クラスター、サラウンドビュー、ANC、HUD、そして最大4つのエンターテイメントディスプレイの中枢部を、1つのプラットフォームに統合するソリューションを設計した。

SPYDR 2.0は、自動表示器・複合ビデオ・オーディオ処理アルゴリズム・チューナーが付いた複数のディスプレイを含む、安全な部品と非安全な部品をシームレスにブレンドするように設計されており、状況に応じた自動パーソナライズ化を提供する。

パナソニックオートモーティブの特許申請中の技術で、SPYDR 2.0は、視覚的阻害なしに、ドライバーに直接的な視界をもたらすカメラを統合している。SPYDR 2.0により、自動車メーカーは、向上した拡張性、パフォーマンス、柔軟性、開放性、市場に対するスピードを体験する。

パナソニックオートモーティブシステムズ・カンパニー・オブ・アメリカの社長であるScott Kirchner氏は、次のように語った。
「我々のチームは、接続されたデジタルコックピットソリューションによって、より安全で楽しいドライビング体験を作り出すことに取り組んでいる。先進のDMS HUDは、より新しいパートナーシップとシステムソリューションへの道を継続的に切り開くのに役立つ、安全で楽しい車両を作り出すことへの我が社のビジョンと尽力を証明している。」(プレスリリースより引用)

■小型パッケージでコスト削減も
DMS HUDは、パナソニック独自のプロダクションレベルのDMSアルゴリズムによって基本的にサービスを提供される拡張現実を利用して、技術の融合をシームレスに統合する。

ドライバー監視カメラのパッケージは、HUDユニット内に配置されており、それは、プロジェクターやカメラなど光学部品の精密製造における同社の専門知識を活用して、今日の市場における同等システムより40%小さいパッケージサイズを実現した。

システムは、ドライバーの顔を追跡し、顔の特徴の配置に基づいて、HUDミラーとディスプレイを縦断的に調整することができ、それにより、ドライバーはディスプレイを手動で調整することなく画像を見ることができる。

SPYDR 2.0は、eHorizon、サラウンドビュー、アンプ、優れたオーディオ機能強化、およびノータッチパーソナライゼーションを含めることで、強力なコスト削減も実現している。

様々な先進機能
パナソニックオートモーティブシステムズ・カンパニー・オブ・アメリカ、高度エンジニアリング&製品プランニング担当の副社長であるAndrew Poliak氏は、次のように述べた。
「パナソニックは、プロジェクターやカメラなど光学部品の精密製造することに取り組んでおり、DMS HUD統合を備えたSPYDR 2.0は、大きな前進を提供する。我々は、ドライバーの安全性と車両の機能をより高い価値で向上させるために、この最新のソリューションをメーカーに提供できることを楽しみにしている。」(プレスリリースより引用)

SPYDR 2.0プラットフォームの注目すべき機能には、量産向けのハードウェア、3台のダイレクトドライブディスプレイ「Cluster」、「IVI」、「DMS HUD」、4Kディスプレイ解像度サポート、サラウンドビューカメラによる複数のカメラ入力とDSP強化によるスティッチングなどがある。

さらには、ドライバーの関与を検出するための縦断面スキャンと統合したDMS HUD、分析とOTAを含む「OneConnect」コネクテッドサービスプラットフォームの統合、ハイパーバイザーとGoogle Android Pの統合の機能も備えている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

パナソニックオートモーティブのプレスリリース(PR Newswire)
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