メリトール、2020年までに完全電化の大型・中型トラック130台を供給

■メリトールとTransPower社の電化システムを搭載
メリトールは、世界のOEMとメーカーと協力して、22の電化プログラムを実施し、2020年までに、少なくても完全電化の中型と大型商用トラック130台を提供することを発表した。

メリトールの副社長兼最高技術責任者(CTO)であるJohn Bennett氏は、次のように述べた。
「メリトールのBlue Horizon technologyブランドの下で提供される排気ガスゼロソリューションは、環境にやさしい電動ドライブトレインに対する世界的な需要の高まりに対応することによって、業界を変革する可能性を持っている。これは、顧客に、所有コスト総額を大幅に削減する高効率のソリューションをもたらす。これらのプログラムにより、メリトールは、新興産業分野における将来の成長に向かう企業となっている。」(プレスリリースより引用)

2019年前半に、主要な輸送会社の顧客は、中型のピータービルトトラック、モデル220EV Class 6ピックアップを6台の運用を開始し、大型商用車向け電化技術のリーダーであるTransPower社の完全統合サブシステムと、メリトールの14Xe電気駆動システムを搭載したトラックを使用する予定である。

2017年に、メリトールは、TransPower社への戦略的投資を発表している。

■環境保護にも寄与
メリトールのeCarrierプラットフォームは電気モーターを車軸に統合し、バッテリーや他の部品のためのスペースを解放する。

この柔軟性のあるデザインは、完全電気自動車やハイブリッド、クラス5からクラス8までの製品用途に基づいた様々なオプション付きのシングルとタンデム車軸を含む、様々なドライブトレイン構成の基礎となっている。

2020年までのサービスを開始する予定の商用車130台のうち、これら60台のトラックは、輸送施設における二酸化炭素排出量削減に向けた広範な努力の一部として、カリフォルニア州大気資源局からの資金提供を受けた。

■走行テストで良好な結果
トラックの用途に加えて、メリトールとTransPower社の電化ソリューションを装備したプロトタイプのスクールバスは、5月下旬から行われているカリフォルニア州エスコンディードでのテスト期間中に、期待を超える結果を示している。

テストには、急勾配での登坂、低速でのストップアンドゴー、オフロードと高速道路での運転、そして田舎道での重い荷物の運搬などが含まれている。

John Bennett氏は、次のように語った。
「大手の顧客数社がバスに乗車するために訪れたが、彼らは、乗り心地、騒音、振動、ハーシュネス、加速、最高速度、簡潔なデザインの観点から、称賛に値するとコメントした。」(プレスリリースより引用)


(画像はプレスリリースより)


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