ラインメタル(旧KSPG)、鋳造関連合弁会社の生産能力を拡大
電気自動車用部品などの注文増加に対応
自動車部品の大手サプライヤーであるラインメタルは1月28日、同社傘下で、エンジンブロックおよび構造部品、バッテリートレイおよび自動車用電気モーター用ハウジングの開発・製造を専門とするKS HUAYU AluTech社が、ネッカーズルムの施設を拡張し、新しい生産工場を開設したことを発表した。KS HUAYU AluTech社は、ラインメタルの鋳造関連事業と、中国SAICグループのHUAYU Automotive Systems社との合弁会社として、2014年に設立された。ドイツに2ヶ所、中国に6ヶ所の工場を保有しており、年間500万以上のユニットを生産する、中国最大のアルミニウムシリンダーヘッドメーカーである。
約3,500万ユーロが費やされた新工場の開設により、ショックアブソーバーやサスペンションストラット、アルミニウム製のクロスメンバーの取り付け台を含む、非内燃エンジン部品の注文増加に対応することが可能となり、また電気自動車用のバッテリートレイの製造も行うこととなる。
ラインメタル・オートモーティブのCEOであるHorst Binnig氏は、
「ネッカーズルムの新しい生産工場は、新しい生産技術とテクノロジーへ移行していき、我が社が未来のモビリティを背景に今後の課題に対処できるようにしている。」(プレスリリースより引用)
と語った。様々な製品分野の鋳造事業を拡大
ラインメタル・オートモーティブの目的は、その鋳造関連事業が国際的なレベルでも拡張されることである。Horst Binnig氏は、「この分野を我が社の企業戦略の重要な要素と捉えており、HASCOとともに、合弁会社をアルミニウムの自動車鋳造市場において世界をリードする企業に発展させていく。」と語った。
新しい生産工場において、KS HUAYUは、ダイカストによるアルミニウム製錬から、熱処理、CNC仕上げ、最終検査に至るまでの全プロセスチェーンをカバーする。
新しい工場は現在120人の従業員を擁しており、KS HUAYU AluTech社全体では、1,100人の従業員とともに、ネッカーズルム地区で年間3億2,000万ユーロの売上高を計上している。
軽量アルミニウム部品の需要が高まっていることから、KS HUAYU AluTech社は、持続的な開発の可能性から利益を得ており、中核事業においてグローバルな自動車メーカーに対する革新的なサプライヤーとして継続しながら、新しい有望な製品分野を加えて、そのハイテクな鋳造事業を拡大していく。
(画像はプレスリリースより)
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Rheinmetall Automotive Press Releases
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