デンソーの子会社エヌエスアイテクス、北米の新興企業quadric.io社に出資

高性能半導体EPUの開発を推進
デンソーは、100%子会社であるエヌエスアイテクスが、EPUの開発、製造、販売を行う北米の新興企業quadric.io社にリードインベスターとして出資し、自動運転技術の実現に向け、高性能半導体「エッジプロセッシングユニット(EPU)」の開発に取り組んでいくことを発表した。

quadric.io社が持つEPU技術では、リアルタイムで状況を認識・判断するシステムの処理遅延を最小化し、低消費電力で大量の演算を反射的に処理することが可能である。

また、エヌエスアイテクスは、CPU、GPUに次ぐ第3のプロセッサとして、DFP(データフロープロセッサ)の開発を行っている。

エヌエスアイテクスは、今回の出資により、EPUに車載向け仕様を織り込んだ高性能半導体の開発を加速させ、複雑かつ大量の演算を可能にし、認識・判断における反射的な処理を実現していく。

そして、今後の開発で、より広い範囲を認識することが可能となれば、状況に応じて瞬時に判断する自動運転技術の開発が推進されることとなる。

自動運転に向けたコンピューティング能力増大に対応
エヌエスアイテクスは、電力効率の高い並列プロセッサーにより、アプリケーションに依存しない汎用的な用途を実現し、演算器の組み合わせによるスケーラビリティと、様々なシステム構成を想定したバスインタフェースのタイプによる、豊富なラインアップの高品質製品を提供している。

そして、自動運転や自動運転支援システムをはじめとするアプリケーションの高度化により、自動車に求められるコンピューティング能力は増加しているが、一方で、限られた電力源、スペースへの実装のため、低電力化との両立が必須になっている。

エヌエスアイテクスの半導体IPでは、その両立を実現する性能と電力のバランスを実現し、また、車載規格を満たす品質面もサポートする。

(画像は株式会社デンソーより)


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株式会社デンソー プレスリリース
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