テネコ、アフターマーケットおよびライドパフォーマンス部門のDRiVを設立へ

フェデラル・モーグル買収後の組織再編成
テネコは、2019年下半期に、アフターマーケットおよびライドパフォーマンス部門を独立させたDRiV Incorporated(以下、DRiV)を設立する予定であることを発表した。

スピンアウト後、DRiVは、世界最大のマルチライン、マルチブランドのアフターマーケットサプライヤの1つとなり、また、アフターマーケット、軽自動車、および商用車の顧客に対するOEライドパフォーマンスおよびブレーキサプライヤの1つとして機能する。

テネコのCEOで、将来DRiVの会長兼CEOとなるBrian Kesseler氏は、次のように語った。
「DRiVは、テネコ、フェデラル・モーグル、およびオーリンズの強みを組み合わせて構築された、イノベーション、パフォーマンス、ブランド開発、および顧客サービスを中心とした、60億ドルを超える新興企業となる。世界的な規模、高評価の安定した永続的アフターマーケットブランド、そして世界的大手OEMとの長年のパートナーシップは、我々に大きな競争上の優位性を与えている。我々は、世界中で稼働中の自動車の拡大、インテリジェントサスペンションの成長、新しいモビリティモデル、自律走行の進化などの長期的なトレンドを活用することができる立場にいる。」(プレスリリースより引用)


優れた製品で顧客に利益を提供
DRiVという名称は、新会社が期待するもの、アフターマーケットおよびOE事業の世界的リーダーであり、人々がすべての車両、すべての走行、すべてのレース、すべての旅行から最大限の利益を得るのを助けるということを象徴している。

黒・赤・銀のロゴは、伝統である優れたパフォーマンスから来ており、全体的なデザインは、速度・強さ・限界を押し広げることを表すタコメータを思い起こさせる円形の形状となっている。

会社名を構成するユニークなスタイルの文字は、クリーンでダイナミック、前向きであることを表している。「DRiV」の「i」の文字は、「integrity」と「innovation」、「insight」から取っており、また、数字「1」として読むことで、「我々の1チーム」を意味している。

テネコのマーケティング最高責任者であるScott Usitalo氏は、次のように述べた。
「DRiVという名称とロゴは、OEとアフターマーケット両分野における競合他社から突出していることを表しており、動いているものの背後には推進力があるという考えを象徴している。我々の使命は、差別化されたブランド、製品、技術を通じて、ライドパフォーマンスを向上させることを提供し、人々を動かす推進力となることである。DRiVは、エネルギーと活動を刺激し、我々が顧客に提供しようとしていること、優れた運転の進歩を示す積極的な名称である。」(プレスリリースより引用)


様々なブランドの幅広い製品ポートフォリオ
「Motorparts」として知られるDRiVのアフターマーケット事業は、グローバルな自動車アフターマーケットにおいて幅広い製品ポートフォリオを開発、製造、販売する。2018年にフェデラル・モーグルを買収したことで、テネコは業界をリードするブランドポートフォリオを構築し、アフターマーケットの交換部品における世界最大のサプライヤの1つとなった。「Monroe」、「Champion」、「Öhlins」、「MOOG」、「Walker」、「Fel-Pro」、「Wagner」、「Ferodo」、「Rancho」、「Thrush」、「National」、「SealedPower」、「Axios」など、安定したブランドを提供している。

「Ride Performance」として知られるOE事業は、世界最大のライドパフォーマンス事業の1つであり、世界の大手OEメーカーに向けた、ショックアブソーバー・ストラット・NVH性能材料・ブレーキ摩擦製品を開発、製造、供給している。

テネコのスピンアウトは2019年後半に完了する予定で、スピンオフ後、テネコのその他の事業はパワートレインシステム技術に焦点を合わせることとなっている。

(画像はTennecoより)


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