ネクステア・オートモーティブ、EPSシステムの生産数が6,000万台を達成
世界の自動車メーカーの様々な車両に搭載
ネクステア・オートモーティブ(以下、ネクステア)は、2019年2月28日に、全世界での電動パワーステアリング(EPS)システムの生産数が6,000万台に達したことを発表した。小型車から大型トラックまでの世界規模の自動車に採用されているネクステアのEPSシステムは、燃費を最大6%向上させ、CO2排出量を1kmあたり最大8gまで削減している。
ネクステアの上級副社長兼グローバルチーフオペレーティングオフィサーであるTao Liu氏は、次のように述べた。
「EPS生産6,000万台というマイルストーンは、5,000万台生産からわずか14ヵ月で達成された。これは、新しい顧客と新しい市場において、我々がグローバルに継続的な拡大をしていることの証しである。」(プレスリリースより引用)
ネクステアのEPSシステムは、アメリカにおいてフルサイズトラック10台のうち9台、ヨーロッパでは小型車4台のうち1台に搭載されている。
現在、このEPSシステムは、フォード・マスタング、ダッジ・チャージャー、ダッジ・チャレンジャー、フォードF-150、ラム1500、シボレー・シルバラード、シボレー・トラバース、GMCシエラ、ビュイック・アンクレイブ、キャデラックXT6など、世界中の車両に搭載されている。
Tao Liu氏は、さらに次のように説明した。
「ネクステアは現在、北米でナンバー1、世界でナンバー3のEPSサプライヤであり、世界中で60社以上の顧客にサービスを提供している。EPS市場における我が社の成長は、EPS製品ポートフォリオが幅広く深いものであることや、我が社のグローバル製造フットプリントによるものであり、また、設計、テスト、製造、品質プログラムの実行権を社内で保有していることによる。」(プレスリリースより引用)
自動運転に向けた高可用性EPS
EPSは、運転者のステアリングを補助するために電気モーターを使用している。ネクステアのEPSハードウェアとソフトウェアは同時に開発され、ドライビングダイナミクスと動作環境を考慮して、運転者と道路を接続するために連携して動作する。この「道路への接続」は、運転者に対し、高級車やスポーツタイプなど車のブランドと調和することを提供すると同時に、凍結や砂利など路面状態に関する重要な安全性の手がかりも提供するものである。
ネクステアのEPSシステムは、運転者の快適性、コントロール性、路面感を高めることに加えて、ADAS機能を可能にする。車線維持、駐車アシスト、渋滞時アシスト、車線逸脱警告など、EPS対応のADAS機能の多くは、現在すでに実用化されている。
ネクステアのグローバルEPS担当副社長であるSteve Spicer氏は、「我々は、現在の車両と自動化された未来のために、ステアリングが果たす役割を進化させることの一端を担うことを誇りに思っている。
ネクステアの高可用性EPSシステムは、高度な安全性と性能を提供する我が社の包括的な技術の一部である。バックアップ用のハードウェアとソフトウェアの設計を統合することで、我が社の高可用性EPSはセーフティネットが常時作動している。」と語った。
ネクステアの高可用性EPSは、インテリジェントに最適化され、トルクおよび位置センサー、ECU、モーター巻線、さらには2組の車両用電源、通信用コネクタにおける冗長性を備えてパッケージ化されている。
ハードウェアの冗長性に加えて、ネクステアのソフトウェアは、同時マルチパス処理用に構築されており、業界が様々なレベルの自動化に移行するにつれて、セーフティネットをさらに強化する。
(画像はNexteer Automotiveより)
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