ブリヂストン、セアトの新しい電気コンセプトカー「Minimó」にタイヤを供給
■都市モビリティの課題に対応するコンセプトカー
ブリヂストンは、セアトの新しい電気コンセプトカー「Minimó」にタイヤを供給するパートナーとして選ばれたことを発表した。
マイクロモビリティとCASE(Connected Autonomous Share Electric)車両向けのタイヤの設計ラインを見越して、タイヤは、ブリヂストンのローマにある研究開発センターにおいて、記録的な早さで、セアトのために開発された。
セアトのMinimóは、5Gテクノロジーを搭載した小型の2人乗り全電気自動車である。このコンセプトカーには、新しいパックと数秒で交換できる、革新的なバッテリー交換システムが付属しており、1回の充電で100キロメートル以上の走行距離を提供する。
Minimóは、都市のドライビングの未来を形作るモビリティプラットフォームに適応するように設計されている。ますます厳しくなる排出規制、特定の都市部へのアクセス制限、そして非常に混雑する道路など、都市モビリティの多くの課題は、すべてコンセプトカーによって対処することができる。
■研究開発に多額の投資
モビリティの最も差し迫った課題に取り組む、このエキサイティングなコラボレーションにより、ブリヂストンは、プレミアムタイヤメーカーからモビリティソリューションの優秀なリーダーへと変わり続けている。ブリヂストンEMEA、OE担当の副社長であるMark Tejedor氏は、次のように述べた。
「新しい社会的、経済的および技術的なメガトレンドが、業界の変化のペースを加速させており、車両の未来は、接続や自律走行、シェア、電化となっている。ブリヂストンでは、セアトが提供するMinimóのようなモデルと提携しながら、都市や道路上において、CASEのコンセプトを現実のものとするために協働している。」(プレスリリースより引用)
また、Tejedor氏の説明によると、同社は優秀な化学者とエンジニアとチームを組み、昨年は研究開発に約8億ユーロの投資を行った。そして、デジタル改革がモビリティの新しい形を推進することから、顧客に競争上の優位性を提供するために、顧客の利益に対する専門知識を利用したい意向を示している。
■デザイナーの高い要求に対応
ブリヂストンは、OEとしてブリヂストンタイヤを装備した複数のモデルを持つセアトのナンバーワンタイヤプロバイダーであり、Minimóモデルのコラボレーションによって、この関係は強化される。Mark Tejedor氏は、次のように語った。
「セアトは、信頼性の高い、柔軟で革新的なパートナーを探しており、ブリヂストンは、独占的にタイヤを提供するパートナーとして選ばれた。その結果、我々のローマにある研究開発センターは、セアトのデザイナーの高い要求に対応するコンセプトタイヤを記録的な早さで準備した。」(プレスリリースより引用)
未来のモビリティへのビジョンとして展示されている間、Mobile World Congressで初めて展示されたMinimóのプロトタイプは、イベントの開催都市バルセロナに対する贈り物である。
プロトタイプ車両に装備されたブリヂストンタイヤは、サイドウォールに、バルセロナのアシャンプラ地区の地図が刻まれている。これは、モビリティの面におけるセアトとバルセロナの間の強力な提携と、ブリヂストンによる、顧客のニーズに合わせたタイヤを製造する能力を反映している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Bridgestone Press Releases
https://www.bridgestone.eu/